『式の前日』という漫画があって、短編のオムニバスなんだけど、表題作の『式の前日』を読んだとき、結婚式直前のなんだかやけに取り返しのつかないことをするみたいな、そわそわした感覚が伝わってきたことを覚えています。
作品中にそんな感覚を作者が込めたのかどうかは分かりませんが、僕はそんな感覚を抱きました。
僕も、明日が結婚式です。
式の前日に、式の前日という記事を書こうと思いました。
式の前日は一日しかないから、今日しか書けない記事を、今日書かなきゃと思ったのです。
しかし、それにしても、落ち着かないです。正直、式の前日というタイトルの記事を書こうと思ったけど、書きたい内容があるわけでもないです。
この落ち着かなさをとにかく抑え込むために何か書こうと思いました。ブログは便利。ほんと。弱音を吐くでもなく、気負うでもなく、瞑想するみたいに文字が打てる。書いている間は非常に落ち着く。
そしてたぶん何人かは読んでくれて、あー式の前日、そわそわすんの分かるな……とか思ってくれる人がいるかもしれない。
プランナーさんと最後の打ち合わせをしたとき、あと6回寝たら当日ですよ、なんて言われて、あといくつって、子どもじゃないんだから(笑)って思ったけど、一日一日、あと何回寝たら当日だ、なんて考えてしまって、夜寝る前は怖い。
朝は憂うつというかなんというか、一枚一枚、現実に向かって薄皮を剥いでいくような感覚があった。
明日はどういう気持ちで目が覚めるんだろう。
式の前日(完)
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