ブログの良いところの一つは、「今どんな感じ?」を見せられるところだと思う。

ブログの読者を想定するとき、僕はお客様=神様を相手にしているつもりはありません。

ブログの読者は有形無形に関わらずサービスを求めている消費者ではなく、僕はあくまで話し相手もしくは鑑賞者として考えています。

つまり僕はブログという空間で書く(創造)という作業をしていて、読者の方は読む(鑑賞)という体験をしている。 その体験を通して、コミュニケーションを取っている。 その方がこれからの時代っぽくないだろうかという話をしていこうと思います。

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ブログには2種類ある?いや、人の数ほど。

ブログには2種類あると思います。

ひとつは、お店としてのサービスを整える系の(お客様のホスピタリティに全力で応える)ブログ。

もう一つは、家を綺麗にしておく系のブログ。

前者はプロブロガーとしての心構えかもしれませんが、後者はあくまで気の知れた友達を家に招くときくらいの心構えです。

あなたは、もしブログを書いておられるなら、どちらでしょうか。

言われてみれば後者だという場合、文章を見直すのは散らかってた本を本棚に戻すくらいの作業ですし、ブログのデザインはカーテンの色とか家具の配置とかに気を配ることに似ているという感じがしないでしょうか。

さらにこの両者の違いを掘り下げるとどうだろう。 前者は「完成したものを提供」するのに対して、後者は「完成してなくても良い」というところにあります。

想像してみてほしいのです。 デパートとか雑貨屋さんとかなんでも良いですがあなたが訪れるとして、これはなんですか?って聞いたら「あ、それは描きかけの絵ですね」とか言われる。

そんな店きっとありません。

それが家だったらどうでしょう。 「描きかけの絵」ってあってもおかしくないし、むしろ完成したらどうなるんだろう?って思うんじゃないでしょうか。

前者は完成品じゃないとおかしいと思われる消費者が訪れる空間。 後者は完成品だけでなく、その過程すら一緒に楽しめる友達が訪れる空間。

ブログには2種類あるとか言ったけど、ブログってその性質からして、完成のないものです。

更新し続ける限りどのブログも作りかけなのですから、ブログってのはそれ自体が創造的な装置だと思う。

イケダハヤト氏はブログで稼いでるけど、ブログはあくまで店ではなく作りかけのアート

プロブロガーのイケダハヤト氏は有名だと思うけど、いつかの記事でブログはアートだって書いてありました。 どの記事だっけな、これだこれだ。 推敲すればするほど、あなたの文章はつまらなくなる。

  ブログというのは本来アートに属する創作活動です。小説や詩のようなものです。

  って書いてある。 うん、僕もそう思う。イケダハヤトさんは多分今までもずっとそう言って来てたんだろうなと思います。僕が知らないだけで。

で、ブログがアートの属するという前提の上で、その上さらにブログが特殊性を持っていて、これからの時代に似合ってるコミュニケーションの媒体だなと思うのは、その過程を見せ続けることができるところだと思う。

ってことは、ブログってのはどんなスタンスでも(例え月に何百万も稼ぐイケダさんにとってでも)決して完成したものをお客様の満足行くように提供するようなお店ではないし、ましてやアートだからと言って美術館のようない出立ちをしている訳ではない。

そのブログのテーマによるとは思うけど、ブログという空間は研究室だったりアトリエだったりもっと細かなことを言えば化石とかをコツコツと叩いたり削ったりして獲り出そうとしてる考古学者の後ろ姿をこっそり見るような感じなのではないでしょうか。

「なにかやってんな」ってのが見える。 「何かができるまで」が見える。

それは消費ではなく体験であって、与えられるのではなく、その過程で何を感じ、どう考えるかは個人個人に委ねられ、新たな創作を生み出しうるあしがかりになったりする。 体験型だからと言ってどんな体験ができるかは保証しなくて良い。

だってそうでしょう。 化石をコツコツ磨いてる後ろ姿を見たからって古代に思いを馳せ、その痕跡を掘り出そうとする大人を尊敬する必要もなくて、おもむろに「化石アレルギー」とかってあるのかなって考えても良いと思うのです。

相互に満足度の高いコミュニケーション(共同体験)を目指して

完成品を与えるというのはとても文明的であって、それは与えられたモノに対する見方、使い方を定め、創造の余地を与えないことだと思います。

ただ利用するだけ、消費するだけならそれで良いのですが、体験(サービスとして整えられたものではなく実際の)とは必ずしも得るべきものが決まっている訳ではない。

ブログの良いところは、そこに訪れるということそれ自体が体験であるし、興味がなければ ← や × を押せばそれでオーケーというところでしょう。

ブログは気に入らなければ見なければ良いのですから、逆説的にその空間を作ってる人もそこを訪れる人も満足度の高い体験をすることができるのです。

満足度の高い経験をすることができるのですってやけに自信ある感じになっちゃったけど、それも憚らなくて良い。

むしろそこが面白いところで、このブログだって創作の途中なのですから、コツコツ書いてるうちに考えが洗練さえて、文章も上手になるかもしれません(乱れていく可能性もある)。

そういう変化を見るという体験ができる それも着の身着のまま、何者でもないあなたのままで、ご自分の好きなようにものを感じ、考えることができる。

購入や所有という感覚を離れて、自らのパーツとして「吸収」するということができる。

そういう意味でブログのようなものは満足度が高く、現代的であると僕は思います。

 ブログの良いところの一つは、「今どんな感じ?」を見せられるところだと思う。(完) 


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