自分で考える創作論

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もっとも古いジレンマの記憶と物語の葛藤

ジレンマ・葛藤というのは、物語を作る上でとても重要な要素だと思います。 ああしたいのだけどこういう事情があってできない。 こう言いたいのだけどこういう事情があって言えない。 そういうもどかしさは、物語に、ままならない人生のリアルを植え付け、...
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『痴人の愛』語る動機が書かれた小説の冒頭と最後を読む。

小説を読んでいたり書いていたりすると、たまに妙なことが気になることがあります。 物語の語り手が、その物語を「語る動機」というのがその一つです。 この人はどうしてこの話しを始めたんだろう。 この人は何の目的があって、この物語を語り出したんだろ...
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散文の精神とは/どんなことがあってもめげずに生き抜く精神

散文の精神とは どんなことがあってもめげずに、忍耐強く、執念深く、みだりに悲観もせず、楽観もせず、生き抜く精神だと思います。広津和郎 「散文精神について(講演メモ)」 筑摩書房『文学論』p122より これを読んですぐに納得はできなかった、と...
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日本語だってペラペラじゃないわ

新婚旅行に行ったときに痛いほど感じたのは、船の中も観光旅行中も周りは不得手な言語ばかり、ということでした。 シンガポールでもマレーシアでもタイでも僕らは、英語の中でも特に聞き慣れない英語をなんとか聞いて、何とか最低限のコミュニケーションをこ...
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散文の初歩・散文の基礎とは何か

ある小説のレビューで、「作者は散文の初歩も理解してないんじゃないか」みたいな酷評が書かれているのを見て 散文の初歩ってなんだろう? って思いました。 初歩ってのはつまり、散文の基礎ってことだろう。 僕も小説を書いたりするのだけど、恥ずかしな...
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WEB上で小説を書く人が、とにかく数を書かなければならない理由

僕の好きな作家の一人に、シオドア・スタージョンがいるのだけど、この人は「スタージョンの法則」ってものを生み出した人としても有名です。 wikipediaで見てみると 「どんなものも、その90%はカス(crud)である」 これがスタージョンが...
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『STEAL LIKE AN ARTIST クリエイティブの授業』より、自分の系図をたどるをやって気付いたこと

『STEAL LIKE AN ARTIST クリエイティブの授業 "君がつくるべきもの"をつくれるようになるために』 の中で、「自分の系図をたどる」という項目がありました。 クリエイティブの授業     posted with ヨメレバ オ...
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【今日の1%】小説を書くことで作った小さな世界は書物の山を越え、現実の壁を越えて、世界を飲み込むような気がする

小説を書く人間はとにかく数多くの作品に触れた方が良いのか、それともいくつかの本を深く深く読んだ方が良いのか、という議論が(僕の中で)ある。 答えは簡単で、こんなことを考えるくらいなら一冊でも多く読めば良いし、好きになった作品は何度でも気の済...
まちづくりを考える

地域と仮想通貨と僕らの選択可能な未来について。

とても長い記事をダーッと書きます。書きすぎです。たまに発作的にやることです。 いつかの記事にも書いたけど、僕は「日常の中の非日常より、非日常の中の日常」を作りたいと思ってやみません。僕が今やってることすべての最終目標はこれ。 この「日常の中...
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『ドリアン・グレイの肖像』―オスカー・ワイルドの芸術論について

『ドリアン・グレイの肖像』(新潮文庫 福田恆在=訳)には、オスカー・ワイルドによる「序文」が載っていて、そこに書いてある芸術論の存在を僕は、このブログを見てくれている人にはぜひ知ってもらいたいと思っています。 全文載せたいところだけどそれな...
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