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遠藤周作『沈黙』の映画版『サイレンス』と日本人の宗教観について

遠藤周作の『沈黙』は読んだことない。 遠藤周作の作品では『海と毒薬』を読んだことがあるくらいで、カトリック作家のイメージはあったものの、そんなイメージだからこそどこか敬遠しているところがありました。 きっと「信仰」というものに対しての拒絶反...
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井伏鱒二『貸間あり』と『リップヴァンウィンクルの花嫁』の話/化けの皮が剥がれて見える美

お知り合いに小林秀雄『考えるヒント』をいただいたのだけど、その中に「井伏君の貸間あり」という論考がありました。 どうやら得信のいったことがある。 それは詩を捨て、驚くほどの形式の自由を得て、手のつけようもなく紛糾している散文という芸術にも、...
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井伏鱒二『山椒魚』とラーメンズのコントの共通点「哀れ、滑稽、諦念」

井伏鱒二と言えば『山椒魚』をはじめに思い浮かべる方も多いのではないかと思う。 山椒魚の冒頭も、ラストも、非常に印象的です。 冒頭は 「山椒魚は悲しんだ」 彼は彼の棲家である岩屋から外へ出てみようとしたのであるが、頭が出口につかえて外に出るこ...
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『ファイトクラブ』を読む/君は自分が生きていると心から感じるか。他人の不幸に癒される完全な人生について

決して大っぴらに言いたいことではないのだけど、人の不幸に触れて安心する自分というのは確実にいる。 例えば交通事故のニュースに触れて、亡くなった方が自分と近い20代とか30代とかのとき、僕はまずとても原始的で感覚的な脳みそで怖いと感じる。 そ...
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2月の関連棚‐テーマは「お金と幸せ」

お金があると幸せだ。お金があるとホクホクする。 お金は僕らに必要で、口に出すのは憚られるけどなんだかんだお金は大好き。 「関連棚」のカテゴリーでは、関連する書籍をまとめて読んだことを記事にしています。 2月のテーマは「お金」だけでも良かった...
コミュニティ・メカニズム

多様性と多面性を持つぼくらは「正解」探しから逃れられるか

顔について考えていると、そこにはいろいろな意味があることが分かります。 顔というのは一種の記号であって、コミュニケーションツールであります。 表情というのは……どう言ったらいいか……要するに、他人との関係をあらわす、方程式のようなものでしょ...
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『素顔同盟』と常識について

顔のことを考えているうちに、だんだんわけが分からなくなってきました。 ゲシュタルト崩壊みたいなことが起きて、何について考えてるのか分からなくなる。 顔ってなんだろう。伝達のための記号だろうか、飾りだろうか、むしろ反対に、何かを隠すための仮面...
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『他人の顔』と『バニラスカイ』の自己回復について比べて見る

映画『バニラスカイ』の主人公デイヴィッドは事故のために顔に大けがを負います。 恋人のジェリーがデイヴィッドの心変わりに嫉妬心を起こし、交通事故による心中を目論んだことによる損傷です。デイヴィッドの誕生日パーティで出会ったソフィア(ペネロペ・...
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ドリアン・グレイ効果と狐憑き

『顔を読むー顔学への招待ー』を読んでいると途中で出てくるのが「ドリアン・グレイ効果」という言葉。 だから今月のテーマ「顔」に寄せて、『他人の顔』『顔を読む 顔学への招待』+『ドリアン・グレイの肖像』をピックアップしたんだけど、こういう風に本...
コミュニティ・メカニズム

阿部公房『他人の顔』エッセイ ~人は他人を通してしか自分を確認できない~

阿部公房『他人の顔』の中にある一節。 幼児心理学なんかでも、定説になっていることですが、人間というやつは、他人の目を借りることでしか、自分を確認することも出来ないらしい。『他人の顔』新潮文庫 31p これはね、本当に地獄みたいな話だと思いま...
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