コージーミステリー×コミュニティスペース「旧佐藤医院」

コージーミステリーというジャンルをご存知ですか。

コージー(cozy)=居心地が良いという意味を冠したミステリーの一ジャンルで、緩めの、日常に溶け込んだミステリーって感じです。

ミステリーの王道と言えば探偵とか刑事とかがバリバリ事件を解決するものだと思うけれど、コージーミステリーとは素人が持前の職業的知識や観察眼、好奇心を用いて、日常で起こるちょっとした謎を解き明かす、というものです。

凄惨な殺人事件とかはあまり対象にならず、近所の人が抱えるちょっとした悩みとか、友人が持ちこんだトラブルとかを解決していきます。

具体的に作品を挙げるとしたら、たくさんあるので迷うけど、『氷菓』『ビブリア古書堂の事件手帖』『珈琲店タレーランの事件簿』『桜子さんの下には死体が埋まっている』『万能鑑定士Q』などが有名でしょうか。

タイトルを見れば、コージーミステリーというジャンルの名に馴染みがない方でもああー、ってなると思う。

みんな本職の探偵とか刑事じゃないけど、ひょんなことから毎回謎解きをしたりトラブルに巻き込まれて解決したり、面倒なお願いを引き受けたりしますよね。

こういうコージーミステリーの概念と僕の町にある旧佐藤医院が掛け合わさったら良いなあ、と実はひっそり思っているのです。そういう話をします。

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コージーミステリーの心地よさ

コージーミステリーって大体配役が決まってますよね。

探偵役がいて、助手役がいて、定期的に謎を持ちこむゲストがやってくる。この繰り返し。

僕が重要だと思うのは、謎を解く側のホーム感です。ゲストはあくまでインスタントなゲストであって、謎を持ちこんでくるだけの依頼人であって、その後のストーリーに関わることはあまりない。

あくまで僕らが見ることになるのは、ゲストを待ち受ける探偵と助手の日常。

これが大事だと思います。この狭い人間関係というか、閉ざされた空間にこっそり持ち込まれる謎、警察が解決するような事件ではなく、秘密裡に納得を届けるためのあれこれ。それが心地よい。安心で、楽しい。

いつもの日常を過ごす二人が、イレギュラーな出来事にゆるっと関わって、ふわっと解決する。そしてまた日常に戻る。良いですよね。

コージーミステリーはコミュニケーションと思考のための時間があることが大事

ある程度暇、というのはコージーミステリーに必要な要素だと思います。

誰かの相談を聞いたり、誰かのお願いを聞いたりする時間的余裕がある、というのがとても重要(実は探偵役と助手役が深くコミュニケーションを取れる状態というのが大事なんだけど)。

本職で忙しく毎日余裕がないような人たちが主人公では、ゆるいミステリーは機能しません。相談に来たあの人のことをたっぷり考える時間があって、あの人のために手間をかける時間があって、やっとコージーミステリーは動き出す。

そういう意味で、本職はほどよく暇というかゆとりがあるという状況である必要があり、『氷菓』の古典部のように、窓際部活というか、何やってんだか実体がよく分からない緩そうな人たち、であるのが大事だったりする。

『僕の青春ラブコメはまちがっている』という作品もコージーミステリーに属すると僕は思うけど、あの作品も主人公たちは「奉仕部」という謎の部活に属しています。

コージーミステリー×旧佐藤医院

旧佐藤医院はコミュニティスペースだけど、けっこう暇です。毎週土曜日に解放しているけれど、人は滅多にやってきません。

本を読んだりなんだりして過ごすのだけど、こういう環境で、コージーミステリーが展開されたら良いなあと思っているのです。

僕が探偵役もしくは助手役と言いたいところだけど、別に僕じゃなくても良い。

若い男女がここで過ごして、町の人やちょっと遠くの誰かがたまにやってきてトラブルや困りごとを相談する。二人は何やかやとそれを解決するために奔走し、また日常の暇に戻っていく(コージーミステリーの見どころは探偵役と助手役の恋愛事情だったりすることも多い。ゆえに既婚の僕は既にあんまり相応しくない)。

そういう設定を作るって良いと思いませんか。お金持ちになったらそういう仕事内容で雇いたいな。基本は暇にしててもらって、たまにトラブルが持ちあがったら引き受けたり引き受けなかったりして、あとでレポートしてもらう、みたいな。僕も謎の雇い主って立場になれるし、楽しいだろうな。

真面目な話、こっそり相談できる場は田舎に必要じゃなかろうか

半分冗談、半分本気で旧佐藤医院でコージーミステリーが展開されたら良いなと思ってます。いや9割本気だけど1割くらい実現は難しいよねって思ってる感じ。

より現実的な話をすれば、こっそり相談できる場とか相手ってのは田舎に必要じゃないかと思ってます。

田舎のコミュニティからは少し浮いてる孤独な人間を相手にするからこそ言えることとか、公的機関には頼れないこととかを解決できる存在って本気でいて良いと思う。その点、僕はなんか浮いてるから適任ではあるんだよな笑

何も本格的なトラブルじゃなくても、ちょっと自分が属するコミュニティに関する愚痴をこぼすとか、身近な人には言えないこととかを話す場であれば良い。

そういう遊撃手的な位置の人間がいつも何してるかよう分からんけどいる場所って本当に必要じゃないか。少なくとも後々必要になると思うんだ僕は。

だからけっこう本気で旧佐藤医院×コージーミステリーは実現を目論んでます。

 

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