夢じゃ食っていけないって言われたらどうするか

夢があるのは結構だが、夢じゃ食っていけないんだ。 って言われたらどうする。

そうですよねーって納得するか、ソウデスヨネ―って聞き流すか。それとも夢じゃないんだって力説するか。

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夢は叶わない

夢って言葉はやっぱりあんまり好きじゃないなって思います。

夢は夜見るものであって、つまり眺めて楽しいものであって、その言葉を使った時点で実現を放棄してしまっているところがある。

将来の夢/無意識の削除

叶いそうなことって「○○だって夢じゃない」って言い方しますもんね。

夢って言ってる間は叶わないってこと本当はみんな知ってるのでしょう。

だから何か絵空事を語ったり、理想を語ったりしたとき、「夢があるっていいね」「ロマンだね」って言われるのが僕はけっこう嫌です。

もちろんそんなつもりで言ってる訳じゃないっていうことは分かるからムキになったり変に傷ついたりしないけど、ああ僕の言ってることって「夢」に聞こえるんだ…という変な感情にはなります。

出来ない理由はやらない理由にならない

夢があるって良いよねみたいな、本人にとっては全否定みたいな言葉を使わないにしたって、「でも実際難しいよね」とかやんわり言われることもあるでしょう。

文章で食ってく、絵で食ってく、音楽で、お笑いで、もしくはそういう既存の職業の枠に収まらない何かで食ってく。

実現への距離感、手がかり、足掛かり、手ごたえや根拠、脈絡、蓋然性、組み合わせ、兆しや呼ばれている感覚、それら全てを吟味せず、いっそ無視して、難しいよねって言うことほど簡単なことはありません。

何にしたって出来ない理由なんか腐る程ある。

でもすべて「やらない理由」にはならないって当たりが人間らしさ、ですよね。

僕はこの町を物語が溢れる町にしたいと思っています。

一人でもんもんと創作するのも良いけど、僕の外でこそその自我を働かせたくなりました。

フィクションのストーリーと自然発生するドラマが錯綜して手の付けられない物語になるところを見てみたい。

そんな仕組みや装置が出来れば、きっとこの町はいつ訪れても面白く、賑やかじゃなくたって鮮やかな場所になるでしょう。 こんな絵空事や理想だって夢と言わなければ叶うはずです。

絵で食ってくよという人がいたら田舎をおすすめします

試しに、ぱっと思い浮かんだんで「絵で食ってみること」を想定してみます。

俺は絵で食ってくよって言われれば、多くの人は無理だと感じるのかもしれません。

現実を見ろよって。

確かに、画壇に評価されて国際的に有名な画家になって一枚何千万とかで売れるような画家になるんだ!っていう意味で絵で食ってくなら、相当難しいだろうなと思います。日本一有名なイラストレーターとか。

しかし、絵を描くという行為で日常のパーセンテージの多くを満たしたいというのであれば、絵を描くこと以外のコストを下げることで十分に実現できるかもしれません。

ここらへんが田舎アピールの場だと思うけど、田舎であれば安くお部屋借りられたり、畑も付いてたりして、かなり生きるハードルは下がります。

それに最近は移住とかもブームになりつつありますから、都落ちみたいな印象もなくなってきてますし(賃貸情報とかバイト情報とかの整理が必要ですね各地で)

絵で食ってくって単純に毎日好きな絵描きながら暮らせたら幸せだな、絵描きとかイラストレーターとか名乗れたらなんか自分の自信になるなというのであれば夢と言うのは言い過ぎじゃないだろうか。

理想を叶える道

「田舎で暮らせばいいって…だから絵じゃ食っていけないんだって!そんな簡単じゃないんだって!」と誰かに言われるのであれば説得する必要もないし、ソウデスヨネ―って言ってれば良いと思います。

その人は自分の尺度で生活にかかるお金を計算していて、自分の尺度でこれくらい稼がなきゃまともに生きられないでしょって考えているのだから、あなたの絵が描きたいという欲求の強さを知らない。

その人は絵を描くという行為の幅の広さとか需要の深さとかっていうのも知らず、可能性を吟味することなくそんなことを言ってるのでしょうから、鼻から説得力がないと考えても良いでしょう。

単純に考えて何とかして絵で食っていきたいなーって考えたことがある人の方が絵で生きていくという現実については多くの思考を巡らせているだろうし、多くの手ごたえを感じていることでしょう。

絵で食べていくなんてことを今まで一度も考えたことがない人の「夢じゃ食っていけないよ」にどれだけの根拠があるだろう。

あなたの才能や努力への需要はそこらへんにある

僕自身、こうやってブログ書いてても、「ああこういうとき絵がサッと書けたらなあ」って思うことがよくあります。

文字で説明しても伝わらないけど絵でパッと見せられたら一発で伝わる概念とか雰囲気とかってのがあって、それを自分の手で表現することができたら労力は10分の1くらいになるんだけどなあ。

ああ誰か描いてくんないかなあーって思う。

絵のうまい人なんてゴマンといると思うけど、ここで僕の言う雰囲気とか概念とかっていう伝えようのないものをしっかり理解して表現してくれる人となると滅多にいないでしょう。

よく話しを聞いて、ああでもないこうでもないって言いながら僕の思考を読み取って絵に起こしてくれる人がいたらそれは僕にとって一枚1000万の絵を描く人より貴重です。

だからって1000万とか払えないけど、そういう人になら頼みたいことが山ほどある。

もちろん価値に見合うお金は払う。

僕のように考えている人は決して珍しくないだろうし、ということは需要がそれだけあるワケです。

現実にいてくれなきゃ困る。

才能の小売り・小買いの場はウェブ上にも/ココナラ・note

で、実際にそういう風に稼ぐ仕組みって言うのはありますよね。

クラウドサービスとかって言って、お客さんとコミュニケーションを取りながら才能を切り売りできる場所がある。

ココナラとかがそうです。(余談:依頼者として利用したことあるけど、こちらの意向を正確に汲み取ってくれる人は稀です。腕そのものよりも、相手がどんなことを求めているのかということをよく考えてくれる人が何より頼りになる。ささっとやっつけでこなされるとそれが分かって頼まなきゃ良かったってなるし、思惑とはちょっと違ってもよく考えて丁寧に依頼を受けてくれたという方は頼りになる。修正依頼もしやすいです。)

依頼とか受けてお客さんの望み通りの絵を描くのも良いんだけど、もっと純粋に自分の作品を評価されたいと思ったら、もちろんなんらかの賞に応募し続けても良いし、例えばnotoとかってサービスを利用すればもっと純粋にあなたの作品に対してファンが増えたり評価されたりダメだしもらえたりできる。

Instagramとかで作品を挙げ続けるだけでファンが増えるかもしれないし、今はひと昔前よりずっとクリエイターが自分の作品を披露しやすくなって、評価されやすくなってると思う。

理想を仕事に

だからって簡単だって言ってる訳じゃないです。

これだけ才能を使う場所があるというだけで、才能をお金に変える手段があるというだけで、それだけ競争率も激しくて、そこで抜きんでるにはやっぱりそれなりの努力とか自分にしかない何かがないといけない。

就職すればとりあえず給料はもらえるっていうことはないから、考え方にもよるけどその分苛酷な道に違いはありません。

抜きんでるとか競争とかじゃなくて、純粋に芸術を極めたいんだというある種「食ってく」より過酷な道を目指す人もいるでしょう。

いずれのせよ、過酷な道程を行こうと思うなら、それなりのセーフティネットが必要だろうし、個人的には田舎にその役割があったりするんじゃないかなって思ってる。お金かからないとか、相互扶助の関係とか、一見しがらみに見えたり不自由に見えるものに、デザインの余地があるのではないか。

ここで言いたいのは、他の人には夢物語に見えることかもしれなくても、理想を叶えるための手段を発掘することはいくらでも出来るし、自分が求められる居場所を創り出したり探したりすることは努力次第でできるということ。

だから他人のおぼろげな知識で言う無責任な「夢じゃ食っていけない」「実際は難しいよね」にガーンってなる必要は全然ないってこと。

すごいなと思ったアーティスト

色々と言ってきたけど、ココナラとかnoteとかで生計立てるのは無理ではないにしてもやっぱり相当難しいだろうなとは思います。

だからクラウドサービスとかってきっかけに過ぎなくて、本当にそれだけでなんとかしようなんて人は稀でしょう。

そういう自分の才能を見せたり切り売りしたりできる場はポートフォリオとか修行の場のような扱いにして、ファンとか信頼を集めて、そこからどうするかっていうようなことを考えるはず。

最初は一枚300円くらいの絵。

こんな絵描いてよって依頼を受けてイメージ通りに仕上げるってことにしたら3,000円くらいの価値になるかも。

出来上がったイメージが依頼者の想像を超えた素晴らしいものだったら5,000円くらいの価値になるかも。

必ず5パターン作るとかってサービスにしたらセットで1万円とかでもいけたりして。

もしくは、作品自体に大変な労力を感じられて、ちょっとやそっとでは人に真似できなくて、すごく魅力的な作品を仕上げられるようになればもっともっと高い値段であなたの才能が売れるかもしれない。

例えば絵ではなくて彫刻家だけど、この人すごくないですか↓。

Ellem Jewett sculpture

もうここまで来たら多少高くても買う人いるだろうなーって思うし僕も欲しい。

こんな風に自分の作品のホームページ作って世界に市場を広げて売るという手もあるということですね。実力は必須だけど、でも芸術って世界共通語みたいなところもあるし、理想を叶えるために相手取れる人は世界中にいるって考えると簡単に無理だ―難しいーとはならないと思う。

現実を広げて

絵を描くという行為を拡大解釈して、人間のイメージを具現化する、思考を抽象的に平面的に表現すると捉えれば、絵描きは絵だけ描いてれば良いってことにならないかもしれない。

絵はあくまで手段であって、人の思考や気持ちを表現する道具なのだと考えれば、「あなたの脳内を完璧に表現します!」みたいなコピーの何屋さんか分からない職業になるかもしれない。

そういう人いたらマジで助かるな。

一番得意なのは絵だしほとんど絵で仕事するから普段はイラストレーターとかって名乗ってるけどねーみたいな。

その気になれば模型作ったりコンピューターでデザインも出来ますよっていう風に、絵描きに留まる必要はないのかも。絵を描く能力一つから派生する「できること」っていっぱいある。

ほとんどの「絵を描いて生きていく」=「夢」だと考える人はそういうこと知らないんだと思います。

考えてみればCDジャケットのイラスト描く人とか、小説の装丁考える人ってまさに「絵を描く」という大きな行為のうち、極小さい領域に特化した人なのかも。

ミュージシャンのイメージした曲を総括するような一枚、小説のコアな部分を表現した表紙。

10時間の音や30万の文字を一枚で表現するお仕事です。

絵を描くこと一つ考えてもほんと幅が広い、極めだしたらキリがない(やるべきことがたくさんある)、それだけ需要がある、それだけあなたがいるべき場所があって、そこに辿り着く手段がある。 

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