「良いまち」を作らなければならないまちづくりの雰囲気が苦手。

「良いまち」を作らなけれならないっていう雰囲気が苦手だ。

このブログは、自分の故郷の「まちおこし」を目的として作ったものです。

でもなんかある時期から「まちおこし」って町を企業化するプロセスなんじゃ…って気がしてきて、違和感を抱きはじめたことがありました。

地域に足を運んでいただく、お客様に地域を気に入っていただく、リピーターを増やす、魅力をPRする、ってまんまサービス企業がしている努力と同じじゃないかって。

そういう企業的な努力もある程度必要だとは思うけど、行き過ぎて「お客様満足度」を高めることが普通になってしまうと、僕らのまちは「非の打ちどころのない」姿を目指してしまうことになるかもしれない。

「地域住民のオープン度」とか「豊かな自然」とかって項目があるレビューサイトなんかができて、まちが☆の数で評価されてしまうようになるかもしれない。

それはちょっと嫌だなあ、社会的な価値を高めようとして、地域の人間味が損なわれるような気がして…と感じるので、こう、「まちおこし」という言葉の先にある、社会的な意味での「良いまち」を作ろうとする感じが苦手だなあと思う。

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まちは人間に似ている

とは言え、この感覚は杞憂ってやつだと思います。

一時期は「まちおこし」=「集客」という単純な図式しか僕の頭の中になかったから冒頭のようなことを考えてしまったけど、いわゆる「お客様以外の存在」を知るにつけ、地域の在り方はもっと重層的で、それぞれの営みがゆるやかに繋がってるぞという意識を持つようになりました。

これではちょっと分かりにくいと思うのですがこのまま突っ切るとすれば、やっぱり地域っていうのは「人間」に似てるなと思うのです。

多面性があって、性格があって、雰囲気がある。

数字で評価できる面ばかりではなく、多分に感情的な側面がある。

対外的でビジネスライクな側面もあれば、家族や友人と接するときのようにくだけた感じの側面もある。

それぞれの関わり方によって、前に表れる面が異なる。

だからこそ、今後「田舎」がもっともっと市場のようになったとしても、接する人にバリエーションがありさえすれば、画一的な評価で語られることは無いと思う。

わざわざ社会に向けて「良く」しなくたって良い

でも、たまに感じる漠然とした「良いまち」を作ろう、「魅力的なまり」を作ろうとする雰囲気を苦手に感じてしまうことはやっぱりあります。

んー例えば、就活生の方だったら自分を「良い人」に見せようと努力するはずです。自分の魅力とか、できることをはっきり他人に伝えられるように練習すると思う。ありていに言えば「社会的価値」を訴えると思う。

でも仮に目立った社会的な価値が無かったとしても、あなたは別に悪い人ではないと思うのです。むしろ多くは良い人だと思うのです。話せば面白かったり、優しかったりするんだろう。

まちも同じで、「ここにはこれと言って何もない」からと言って価値や魅力がないワケではない。それは自分の友達がなぜ友達として好きなのか、自分の恋人がなぜ恋人して好きなのかをうまく説明できないのと同じ感覚で分かっていると思う。

それを「何もないところが価値だ」みたいな風に、無理やり長所にして売りにする必要はないと思う。「不便だけど、手間がかかることをすると時間がゆっくりに感じる」とか。

そういうの就活っぽくて苦手だ。臆病は慎重と言い換えろ、せっかちは決断力があると言い換えろ、みたいな。わざわざ社会に向けて「良く」しなくたって良いだろう。

ついそういう風に言いたくはなってしまうし実際に言うこともあるけど、良さはときに捉えようのないもので、多くは自分の中にあるものの写像なのだから、言葉に押し込んで分かりやすくしようなんて考えなくても良いんじゃないか。

まちの良いところを感じるとき、きっとその良さは誰かの内面とリンクしている

地域が気に入る過程は、友達ができるのと本当によく似ていると思う。

好きな漫画のキャラクターのカッコいいところとか憧れる部分は、少なからず自分が持ってるものだなんて聞いたことがあるけど、現実の人に対するとき、このことを感じる。

きっと誰かを良いヤツだって思うとき、その良さは自分の中にあるものだ。

まちの良いところを感じるとき、きっとその良さは誰かの内面とリンクしている。

在り方や佇まいがフィットすれば、きっとその人は地域を気に入ってくれる。

だから多分地域は、自分らしくあれば良いのだろうと思う。

それは自分らしく生きようと考える誰かの個性と一致すると思うから。

漠然とした結論になってしまってヤバい限りなんだけれども、何となくこんなことを考えました。

「良いまち」を作らなければならないまちづくりの雰囲気が苦手。(完)

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