【中毒性あり】10回は繰り返し読んだ本(短編小説編)

繰り返し読む本がある。

本は繰り返し読んだ方が良いなんて話も聞きます。

理解力が深まったり、同じ意味かもしれないけど一度目には気付かなかった仕掛けに気づいたり、作家の文体を身に付けられたり、自分の変化が分かるなんてこともあるかも。

確かにそういうこともあるかもしれないけど、僕が繰り返し同じ本を読むのはそんな意識の高さからではなく、中毒になってるからというだけだ。

ちょっと落ち着きたいとき、頭や心をほぐしたいとき、何の気なしに、無意識に手が伸びてしまう、安定の一冊、いつの間にかのお気に入り。

その中でも、息抜きに読める短編小説に絞って、繰り返し読んでる本を紹介したいと思います。

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中毒になる短編小説

コメントを付けるけど、一言書評とか立派なものではなくて、ただ書きたい感想を書くだけです。役に立たねえなって思うかもしれないけど、そう思った方すいません。

芥川龍之介『疑惑』

中村玄道の自分語りに聞き入るうちに言葉をなくす体験。
え、なんでそんな話聞かせたの?お前おれになんか恨みでもあるの?
人を黙らせる話。通り魔に襲われた気分。

青空文庫『疑惑

阿部公房 『家』

Bの家には、もう何代も、あるいは何十代にもなっているかもしれない昔の祖先が死なずにそのまま生き続けている。――むろん、こんなことは、なにもB家にかぎった、特別なことではないのかもしれない。

いや、ないない。え、ないよね?ないよねみんな!ってちょっとあたふたしてしまう。

仏壇の見る目が変わる一編。

無関係な死・時の崖 (新潮文庫)

谷崎潤一郎『春琴抄』

句読点を極力省いた文体に挑戦した一作らしい。読みにくい。

読みにくさを補ってあまりある耽美と迫力。

春琴抄 (新潮文庫)

皆川博子 『幻燈』

むしろ谷崎潤一郎が好きそう。
「若い女中」「奥様」「幻燈」「毎夜のふたりの儀式」
ほらキーワードだけで谷崎先生が飛んできそうだろう。

あるいは『卍』などを著した谷崎潤一郎には物足りないかもしれないけど、最後まで読めば分かる。本当の耽美は距離感にあるということが。そしてその呼吸を維持したまま、また『春琴抄』を読むという無限ループ。

蝶 (文春文庫)

森博嗣 『僕は秋子に借りがある』

語り手のニヒルな口調が鼻に付くがそれも計算のうち。
気持ちが絆されていけば行くほど、秋子の閉ざされた立ち位置が悲痛に見える。

無性に誰かを許したくなる一編。
僕はラストでいつも落涙。

僕は秋子に借りがある〈森博嗣自選短編集〉 (講談社文庫)

シオドア・スタージョン『孤独の円盤』

理解されないという圧倒的な孤独と、理解されてしまいそうな怖さ。

「理解しようとする」ことが孤独の最良な扱い方なのではないか。

不思議のひと触れ (シリーズ 奇想コレクション)

レイモンド・カーヴァ―『ささやかだけど、役に立つこと』

タイトルが良いですよね。

悲しみに折り合いをつける、ささやかだけど、役に立つこと

大聖堂 (村上春樹翻訳ライブラリー)

J.D.サリンジャー 『バナナフィッシュにうってつけの日』

にじみ出るオシャレ感、文学をしている感覚に浸るには『バナナフィッシュにうってつけの日』がうってつけ。晴れた日に、ビーチなんかでこれ見よがしにこれを読みたいけど、それやると多分笑われる。「あいつ浸っちゃってるよ」って。

自意識過剰な僕が家でこっそり読む本。

「うってつけ」って言葉あまり使わないよね。

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

番外 何度も読むweb上の記事

私の時代は終わった 

『失恋マニア』

正義の味方になりたい。
悪い敵から地球を守りたい。

両思いになれないなら、せめて地球を守りたい。

ここが最高。

両思い≧地球を守る なのだ著者にとっては。

好きな人は世界に匹敵するということ。

デマこい!

 『サスペンス、ミステリー、サプライズ』

サスペンスとミステリーとサプライズの違い分かりやす!って思った衝撃の記事だった。

ここに紹介したのぜんぶおススメ!是非読んでみてください。

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【中毒性あり】10回は繰り返し読んだ本(短編小説編)(完)

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