北海道の家の(主に僕の家の)大暖房問題

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大暖房問題に悩まされております。家のメイン暖房を何にするべきかという問題です。

また冬がやってくるわけですが、メイン暖房が決まっていない我が家では、今年の冬を無事に越せるだろうかとビクビクしているところです。

一雨ごとに寒くなると言いますが、次第に、刺すように冷たい雨粒が僕の頬をいたぶるようになって参りました。加えて灯油の高騰。ジワジワと高く、痛いです。

年金に保険料に灯油にと、どんどん額がつり上がっていくわりにはその恩恵に与れない感がすごいなと思いますが、愚痴っぽくなるのもすべて寒いせいでしょう。暖かければあらゆることがどうでも良くなるんじゃないでしょうか。

ということで北海道の家(主に僕の家)の大暖房問題について考えて行こうと思います。

できるだけ安く、かつ満足度は高い暖房はどれだ、ということを考えていくわけです。

暖房の選択肢は以下のようなものになると思います。

・セントラルヒーティング

・FF式石油ストーブ

・ポータブル式灯油ストーブ

・電気式オイルヒーター

・エアコン

・薪ストーブ

・ペレットストーブ

さあこの中で何がベストな暖房器具か、ということをずっと考えておるのですが、なかなか考えがまとまりません。

とりあえずFF式の石油ストーブとオイルヒーターは基本小部屋が独身者用住居を暖めるには便利ですがメインにはならない、と思うのですが一応入れておきました。ちなみに今はポータブルストーブで頑張ってます。

どれも一長一短ありまして、何を重視するかでエンディングが変わります。

また、住宅の大きさや構造によっても何がベストなのかは大きく変わる、ということも、空き家に住み始めて痛いほど痛感しました。

追記:結論!我が家はペレットストーブにしました!

この記事はこれ以降様々な暖房を比べていますが、ペレットストーブが気になっているという方はサクッと以下をどうぞ。我が家ではベストなお買いものでした。

北海道の家でペレットストーブを購入暖かさ、電気や燃料のランニングコスト

北海道の家でペレットストーブを購入/暖かさ、電気や燃料のランニングコスト
北海道の家の(主に僕の家の)大暖房問題 という記事を書きました。 古く大きい我が家で、効率よく、かつできるだけ安く、最低限の人間らしい生活ができる温度を保てる暖房器具はなんだ、という話。 上記リンク記事では結局ペレットストーブが有望だなあみ...

 

Contents

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この記事を読んで分かること

この記事はほぼ僕の家の暖房事情に悩み過ぎて書かれたエントリーになります。

故にこれを読んでくれた方にどんなメリットを与えられるかという点もまた悩ましいところ。

無理やりメリットを挙げるとすれば

・各暖房の長所と短所がなんとなく分かる

・暖房費や暖房能力について肌感で説明するので数字より肌間で説明してくれた方が分かるという方には参考になる

・北海道移住を考えている方がいれば暖房問題はつき物だということがよく分かる

・北海道在住のエアコン問題について興味がある人は面白いかもしれない

という感じです。

長くなります。

基本的に僕の家のことなので野次馬的に大変ねーって感じでお付き合いいただけたらと思います。

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まず僕の家のメイン暖房について説明するよ

タイトルでは北海道のと大きな主語を用いましたが、問題を感じているのは僕の家の暖房です。

まず僕の家の暖房事情を説明させてもらうので、興味がない方は適当なところまで飛ばしてください。

我が家のメイン暖房はセントラルヒーティング

僕が今住んでいる家は、セントラルヒーティングシステムを採用しています。

セントラルヒーティング→「全館暖房」とか「中央暖房」とかって呼ばれることもあります。

一か所のボイラーで水やガスなどを温め、それを住宅に張り巡らされたパイプを通って循環させます。温め方にはいろいろあるようですが、ガス、灯油、電気など。

常に暖められている状態ですので、各部屋にある専用の暖房装置のスイッチを入れれば、すぐに暖かい温風や熱が発生するというものです。

僕の家のセントラルヒーティングは古い設備ですので温風が出る暖房装置ですが、今北海道でセントラルヒーティングと言えばパネル式の、鉄板を組み合わせたみたいなものが主流じゃないでしょうか。スイッチもダイヤル式のものだと思います。

セントラルヒーティングの長所

セントラルヒーティングの長所は、常に暖かいしすぐに暖かいということ。家の温度をキープする上ではかなり合理的なものだと思います。

広い住宅では熱源が一個だとどうしても熱にムラが生じますが、それも少ないです。一か所で暖めた熱を効率よく全館に配置するシステムというわけです。

あと何より安全性が高いのが最大の長所で、空気も乾燥しにくく汚れにくいです。

なんでセントラルヒーティング使わないの?

灯油代がかさんで酷いからセントラルヒーティングを活用できておりません。

効率よく全館を暖められるのですが、家の規模によっては十分に暖める、そして温め続けるというメリットはデメリットに変わります。

去年はほぼ最弱の状態で、凍らない程度にこのシステムを使っていました。ほぼ最弱の状態で燃やしていたので温風は生じないレベルです。

つまり、温めた熱の恩恵をまったく受けられない状態だったのですが、月に1万円近くの灯油代がかかりました。

しかし温風が出るレベルにまで燃焼能力を上げるとその分灯油にかかるコストも上がるわけで、とても使えないという風になり封印していました。

※全館暖房と言えども、必要ないところへの熱の供給はカットすることが可能です。

現状の結論ですが、11月から一月の間、リビング、キッチン、バスルームに絞って快適な温度で運転させてみようと思います。

11月の時点で3万、4万とかかるようでは、真冬の4か月の間はやはり使えないということになってしまいます。

家が古いので、温めた熱に逃げやすく、あまり効率的に使えないのではないかと踏んでいます。

セントラルヒーティングって結局どうなの?

最新の設備であれば良い暖房だと思います。北海道の家はとくに大きいものが多いと思いますから、効率よく熱を運ぶには良いですし、最新であればダイヤルの調整などで微調整もできる。

また、家が高気密で断熱材もしっかり入っているような新しい住宅であれば、本当に快適だと思います。

しかし、やはり一般的に灯油代や電気代は食うものだと思います。

家を暖めるという意味では本当に効率的だと思いますが、その分他の暖房器具を用いないことが多いと思うので、コストの面ではやっぱり灯油代や電気代の値上がりの影響をもろに受けるという印象。

サブ暖房(ポータブルストーブやオイルヒーター)を用意するつもりであれば良いかもしれません。

また、節約の仕方がよく分からん、というのも悩みの一つでありまして、専門家によく話を聞きたいところです。

次に僕の家の間取りを説明するよ

 

南に面したリビングが12,5畳、その隣に10畳のキッチンが北側に連なっており、この境に扉のようなものはありません。

リビング、キッチンそれぞれから廊下へ続くドアがあり、キッチンのさらに北に僕たちの寝室があります。ここが8畳です。

つまり、僕らが住む家は南北に長い構造になっており、この構造がセントラルヒーティングに替わるメインの暖房器具を選ぶ上で大変悩ましいのです。

灯油がもし安ければ、セントラルヒーティングが最良の選択だということが分かります。

一か所にメイン暖房を据えると他の部屋にまで効率よく熱が行き届きません。

一階だけでも、僕らの寝室の他に二つ和室がありますから、一か所で集中的に熱を生み、送り出す集中暖房システムがベスト。

しかし家の老朽化、ボイラーの老朽化、暖房設備の老朽化などにより、必ずしもベストとは言えない状況にあります。

そこで、メインの暖房器具についていろいろと考えてるのが今です。

FF式ストーブが北海道ではメイン

北海道の住宅でもっとも使われているのがFF式ストーブではないでしょうか。真っ先に考えたのがこのFF式のストーブです。

ストーブ本体で火を燃やして室内を暖めます。

燃焼時に発生した煙は旧排気筒を利用し外に逃がしますのでにおいもそれほどしません(燃焼時にすこーし灯油くさい?)。

無難です。ちゃんと暖かいし、ちゃんとエコ運転してくれるし、ちゃんと暖めてくれる(エコ運転し忘れると暑いくらいになる)にも関わらず灯油もそんなに食わない。

家がおおむね四角い普通の構造で、灯油を使うのであればベストの暖房器具だと思います。

 

しかし家ではFF式灯油ストーブがメインになりにくいよ

僕の家ではFF式ストーブがベストとは言えなそうです。理由は主に三つくらい。

FF式灯油ストーブは灯油管を端から端までつなげなきゃならない

FF式ストーブの導入をまず考えたのですが、灯油タンクが敷地の北側の端にあるのが問題の一つです。

リビングが南側で、そこから灯油管を引っ張ってストーブに接続しなければなりませんが、これが大変そう。

FF式灯油ストーブにつきものの熱ムラと暖まりにくさ

FF式ストーブは大変優秀なのですが、熱ムラが生じてしまうという短所はあります。

短所というほど短所ではないですし熱源の近くが一番熱いのは当たり前なのですが、南北に長い家となると、キッチンや廊下の方は寒いんじゃないかという懸念があります。

そんなこと言ったらどの暖房もアウトなのですが、この家の場合、できるだけ全体を効率よく暖めると考えたときにFF式ストーブがベストなのかと考えるとそうとも限らない。

燃焼効率は優秀だと思うのですが、必要以上に燃焼させてはせっかくの長所が台無しという感じがします。

FF式灯油ストーブを置く場所がない

FF式ストーブも最近はスマートな形のものも多くなっているようですが、基本的に大きいです。

大きいわりにデザインが一昔前の家電みたいなものが多く、さてこれを家のどこに置こうかという話になります。

セントラルヒーティングの暖房設備があるところが場所的にはベストなので、FF式ストーブを取り付けるとしたらこの送風器具を取り外してそこに差し替えたいのですが、工事が大がかりになるなという問題があります。

北海道でエアコンは実際のところ使えるの?

諸々考えた結果、エアコンは意外に使えるんじゃないかと考え、電気屋さんに赴きました。

最近は寒冷地仕様エアコンの発展も目まぐるしいものがありますし、電気代、暖房能力どこをとっても北海道のメイン暖房を張れるポテンシャルがあるのではないかと思ったのです。

エアコンの長所

天井付近に付けるので場所を取らない。

すぐに部屋が暖まる。

灯油を使用しない。

最近のはハイテクなので快適空間を作れる。

省エネ性能もアップしている。

良い事だらけですね。しかしそんなうまくいかないものです

パナソニックの製品がよく出るらしいです

エアコンを諦めるに至った理由

まず大前提として、寒冷地仕様エアコンでなければ北海道では使い物になりません。

よって寒冷地仕様エアコンを選ぶことになるのですが、僕の家を暖める能力のものだと本体代が30万円程度はかかる見込みになります。

それに加えて、見積もりでは電気工事と設置工事でプラス10万円程度かかるということが分かりました。

40万かかるんだったらエアコンじゃない方が良いんじゃないの?という心の声が、見積もってもらってる最中にわんわん響いてました。

また電気代も実際はそれなりにかかるようです。カタログではかなりのエコを実現できるように見えますが、実際使い方とか暖かさの感じ方には個人差がある上、家の構造にも違いがあるので、なかなか理想通りにはいきません。

マイナス15度の環境も珍しくなく、ときにマイナス20度、25度に至ることもある北海道で、家の中を快適に保つためにはそれなりに燃焼しなきゃいけないから、大きな畳数に対応するエアコンだと最大出力の3000ワットや4000ワット使うことになることが多いようです(見積もりに来てくれた業者の人が言ってた)。

ということは厳寒期は一月2万弱は必ずかかると踏んだ方が良さそう。だいたいの電気料金はこちらで計算できます。

初期コスト40万に、ランニングコストが毎月2万。これだけなら暖房装置として許容範囲のお値段かもしれませんが、同じ額かけるなら他の暖房の方がよくないか?という疑心がやはりあります。

エアコンはすぐに暖まるけどスイッチを切ったらすぐに空気が冷えてしまうという短所がありますから、思っているより稼働時間が長くなりそう、というところまで考えると、エアコンは現実的ではありません。かけるコストに対して満足度が低そう。

薪ストーブはどうだ?

薪ストーブって一般的にぜいたく品のイメージがあると思うんだけど、ここに至ると現実的なメイン暖房として浮上してきます。

薪ストーブの火は遠赤外線効果により家の中全体に広がると共に身体の芯から独特の暖かさを体感させてくれます。

遠赤外線とか言われるとほんとかよって思ってしまいますが、確かに薪ストーブの火はなぜか暖かいですよね。飲食店などで体感するくらいですが、本当に身体の芯からポカポカしてきます。

燃料は薪ですが、その気になれば実家の庭の木を拝借して使えば(どうせ切らなきゃいけない木があるし)数年は燃料代に悩まされなくて済むんじゃないの、という下心もあります。

FF式ストーブのように灯油管を引っ張ってくる必要もないし、エアコンのように電気工事をする必要もない。

邪魔にはなるけれどインテリアとして迎え入れるとしたら、暖炉を中心にリビングのレイアウトを考えても良い。

また、薪ストーブの天板を利用して調理をしたりお湯を沸かしたりもできるので、光熱費の削減にもなります。

薪ストーブというのは夢が広がりますね。

薪ストーブの導入は現実的か?

薪ストーブの導入は現実的か否か。

はっきり言って現実的とは言えません。

薪ストーブを導入するとなると、配管工事や電気工事ほど大掛かりにはならないかもしれないけれど、ストーブの底面は燃えない石のタイルにしなければならないだろうし、その周りも同様に補強が必要です。

何より薪ストーブを設置するには優秀な煙突が必要になります。この工事費も高い。

次に薪なのですが、確かに庭にある木や既にある木の切れ端を使っても良いのですが、うまく乾いてないと不完全燃焼がおきて汚い煙が出るはず。

そうすると周りの住宅に迷惑なんですよね。これが大きな懸念材料。実際はそんなに気にならないと思いますが、気にしても良いところでしょう。

着火するのにコツを要しそうだし、真冬の早く暖まりたい状況で薪を用意して着火する作業がしんどくならないかという問題もあります。

また、薪ストーブならインテリアとして割り切れると言いましたが、実際に導入するとなるとどこに置いたらしっくり来るんだよ、という話でもあります。

掃除の手間がかかりそうなこと、温度の調節が難しいことなどを考えると、上級者向けのストーブと言えると思います。

良い薪ストーブなら温度調節が簡単だったり自動着火してくれるものもあるんですかね。でもそれだと間違いなく100万以上の買い物になりますよね。

ペレットストーブを狙ってる

そんなこんなでペレットストーブが良いかもしれないと考えています。

この↓noteでも旧佐藤医院にペレットストーブ付けれたらなあとかって話を書いたのですが、自宅でもペレットストーブが良いかもしれないと思ってる。

ペレットストーブとは、木質ペレットという木を粉々にしてチップ状に再形成したものを燃料として使用します。

エアコンを導入するつもりで40万円出費するつもりならば、性能的にも、デザイン的にもペレットストーブの方が良いです。

ペレットストーブの熱も薪ストーブ同様に遠赤外線効果で身体の芯から暖まるし、何よりやはり遠赤外線効果で家そのものが暖まるのが良いです。

というのも、夜間に冷え込んで水道凍結みたいなリスクが大きいからです。同じ冷えるにしてもできるだけじんわり冷えてくれた方が、凍結のリスクは下がります。

エアコンは温風が途切れればすぐに寒くなるけれど、ペレットストーブの熱であれば多少は暖かみが残るはずなので、凍結リスクの面を考えても良さげなんじゃないか

ペレットストーブはペレットしか燃料にならないので、家の木を使って燃料代を浮かせるという技が使えないですが、ペレットストーブから出る排気ガスは汚れも少ないし、近隣に迷惑ということもないしょう。

ペレット代がかかるので1万5千円~2万円程度は毎月かかりそうですが、それくらいなら真冬の北海道なら許容範囲。また、将来的にペレットはもっとリーズナブルに買えるようになるかもだし、下手したら自分家の木で作れるとか言う未来があるかもとか思ってます。希望的観測すぎるが。

エアコンで寒冷地に適したものを揃えようと思ったら40万以上はかかる。プラス電気代が2万弱かかる。その上運転中しか部屋は暖まらないし、薪ストーブやペレットストーブのような天板で調理と言った副産物も得られない。

ということを考えると、仮に暖房を整える予算として50万見積もるとペレットストーブが一番。次点でFF式の石油ストーブということになります。

この二つだとまあ正直見た目の問題が大きいかなあ。置き場所に悩むのはどちらも一緒ですからね。性能、満足度、実用性などなどペレットストーブに一目置いてるのですが、どうなんかなあ。やっぱりFF式ストーブの方が無難なのかなあ。

 

大暖房問題について進捗や情報の訂正などあれば随時追加・更新していきます。いまのところただ困ってるよ、という話でした。

 

追記:ペレットストーブ購入しました!(随時更新中)

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