文章を書く人の頭の中と感動する文を書くためのトレーニング法

良い文章が書けるようになりたいと日ごろから切実に思う。

頭が悪いのか、才能がないのか、努力が足りないのか、またはその全部か、そんなのは全然分からないけれど、とにかく僕はなかなか良い文章を書けなくて、そんな僕が良い文章を書くためにできることと言えば「努力する」一択な訳です。

伝わる文章が書きたい、要領良く稼げるようになりたい、才能があると思われたい。

よい文章が書きたい理由はたくさんあるけれど、一番はやっぱり自分のため。良い文章を書けたと思ったときってめちゃくちゃ気持ち良いのです。それをもっと高頻度で味わいたい。そしてそんなことが自由自在にできるようになれば、きっと多くの人にその楽しさが伝わるし、お金だって稼げちゃうかもしれないし、もしかしたら才能がある人だと思い込んでくれる人も現れるかもしれない。

ゴールはどこか分からないけれど、続かなきゃしょうがないんだから、まずは自分の快感のための文章。それを書く努力です。

でもどんな努力をすれば良いの?ということで、まずは文章を書く人(てか僕)の頭の中がどうなっているのかを説明して、それから具体的にこんなトレーニングをすれば良いんじゃないかって僕が考えたことを発表します。

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頭の中にある陸上競技場

僕は頭の中に陸上競技場を用意しています。突拍子もないことのようだけど、イメージの話。

頭の良さって色々あると思うんだけど、文章を書くという能力で言えば、陸上競技に似てるなってよく思うのです。

試みに良い文章に必要だなと思う能力・要素を挙げてみます。

まず瞬発力、そして持久力(体力)、あとは跳躍力。

この3つが主に大事なんじゃないかなと思います。だから陸上競技。もちろん肉体の話ではありません。持久力は必要かなと思うけど、あくまで文章自体の話。文章には瞬発力と持久力と跳躍力が必要。

なぜなら瞬発力は疾走感を作り、持久力はリズム感を作り、跳躍力は驚きを作るから。

こう言うと、いやいや普通に「論理力」とか「語彙力」とか「構成力」とかの方が必要なんじゃないかって思う人もいるだろうけど、僕は役に立つ実用的な文章より見て楽しい文章の方が好きだから、瞬発力(疾走感を作る)、持久力(リズム感を作る)、跳躍力(驚きを作る)の3能力の方が大事だと思ってる。

小難しい医療機器の説明書と小説だったら読みたいのはどっちかって言うと小説ですよね?説明書は役に立つかもしれないけど良くも悪くも面白くない、小説は役には立たないけど面白い。

僕はそんな文章を書けるようになりたいと思っているし、多分多くの人が憧れるのも後者だと思う。

だから文章を書くとき、僕の頭の中では誰かが陸上競技をしているようなイメージを持つことにしているのです。

書き終わったあとの疲労感からもそれは説明できる。

同時並行で働く脳(陸上競技)を俯瞰する(ギャラリー)

文章を書くことが陸上競技に似てると僕が考えていることは分かってもらったと思うけど、でも陸上競技場を頭の中に用意する必要ってある?と思う方もいるかもしれません。

あるんですよね。あると思うんですよ僕は。

ここが地味にポイントなんだけど、重要なのは陸上選手みたいな人間が頭の中にいっぱいいるということなのです。

だって僕らの頭の中って常に同時並行作業みたいなところあるでしょう。

頭の中には今まさに100メートルトラックのスタートラインに立ってる選手もいれば、横の芝のところでウォーミングアップをしている選手もいて、何かし終わってストレッチとかケガの手当とかしてる選手もいる。全力で働いてるところと、休むって作業をしてるところがある。ムラがあるんです。

おまけに陸上競技場だから、ギャラリーもいるんですよね。言うなれば僕は陸上選手のそれぞれでありながら、選手の走りっぷりとか様子をちょっと高いところから見て色々考えたり感じたりする観客でもある。

頑張れーとか、おおーとか、あれ大丈夫かなさっきめっちゃ転んでたけど…、とか言って。もしくはひたすらボーっとして。

だから頭の中は陸上競技場で記録会をしているときみたいに賑やかですたいていは。

疾走感、リズム感、跳躍感(驚き)の疑似体験が感動する文章でできる

ところで、なんで僕らって人の走ってる姿とか飛んでる姿を見て感動とかするんですかね。

それこそ頭の能力のことで言えばミラーニューロンがあるからとかなんとかで、僕らは見たものをまるで自分が経験しているかのように感じる能力があるとか言うのですが、そのせいだと思います。

つまり、僕らは短距離走を見て疾走感を体感し、持久走を見てリズム感を体感し、走り幅跳びを見て飛躍感を体感する。そしてゴール時の達成感も感じる。すべて疑似的ではあるけど。

文章にも同じことが言えて、文章に対して僕らは疾走感とかリズム感とか飛躍感を抱くことがあるでしょう。それ読んだときに気持ちいい(良い文章だ)って思うんですよねきっと。

そして言うまでもなく、そういう気持ち良い感覚を一番味わってるのは書いてる本人なんです。

文章を書くのが好きって理解されないことが多いですが、もちろん苦しいんだけど、単純に気持ち良いから好きなんです。そして快感ってだんだん刺激が足りなくなるから、この気持ちよさを高め維持するためには努力をしなければならないというのがこの記事で話していることの訳です。なんだか気持ち悪いですね。

だから、僕は第一に自分の快感のため、瞬発力とか持久力とか跳躍力を磨く陸上選手である。そして、それを眺める人も少しはそういうの体感できるかもな、してくれたら良いなという気持ちはギャラリーとしての僕が請け負っている。

感動する文章を書くためのトレーニングはコツコツ基礎トレ

さて、では、文章を書くために頭が良くなりたい僕はどんなトレーニングを積むべきか。

そんなの簡単で、やっぱり陸上競技と一緒です。

「日ごろからトレーニングする」の一点に尽きる。まじかよ。

だって、陸上競技場で行われる競技って全体のほんの一部でしかないです。

本当は練習の時間の方が長くて、誰にも見られない体力づくりの時間の方が長くて、黙々と筋トレしてひーひー言ってる時間の方が長い。寝る前にはイメージトレーニングをするだろうし、少しでも速く、高く、遠くへって目標を掲げながらトライ&エラーを繰り返す。

それを文章を書くための練習に当てはめてみれば、コツコツと調べものしてる時間の方が長いし、ちょっと自分には無理目かな?って本もひーひー言いながら読む。

ブログは言うなれば公開練習みたいなもので、公開してる以上既に本番なんだけど、続けることが大事だったり、自分の小さな目標を達成することが大事だったりします。

あと寝る前に限らないけど書く前にはイメージトレーニングが必須、イメトレって言うより実際は紙にイメージとかキーワードとかをひたすらメモする。メモトレ。メモ取れ。

それらのトレーニングの積み重ねで、疾走感のある文章とか、リズム感のある文章とか、跳躍感のある文章が書けるようになる、はず。

文章書くって才能で片づけられることが多いけど、実際はスポーツみたいなものだと思います。

そりゃ生まれながらにって人もいると思うしそういう部分はあると思うけど、基本的にはコツコツ努力して、陸上選手がタイムを一秒縮められるようになるみたいに、10センチ遠くへ跳べるようになるみたいに、少しずつ書けることが増えていく。

初めからフルマラソン走れる人はいないけど、努力すれば多くの人が達成できる。文章も多分そんな類のもので、向上する意志さえあれば誰でもある程度書けるようになる。

文章書くトレーニングは凡人にゃきついよ。才能に嫉妬もするよ。

さて、さも自分は毎日ごりごりのトレーニングを繰り返しているかのように語ってきたけれど、実際僕は自分が目標とするほどのことできてません。多分僕の頭の中で走り回っている選手はまだ中学生とかなんだろう。

だってストイックにトレーニングするなんて辛いもの。言っちゃえば文章書く力を磨いてもそれほど役に立たないし。いくら足速くても日常生活で言うほど役に立たないのと一緒です。

いや役に立つこといっぱいあるでしょって言われるかもしれないけど、実用的な文章を書くならフォーマットを真似る練習、型にはめる練習をすれば良いと思うから、そういう本なり、上手なブログの書き方、お手紙の書き方みたいなの検索してその通りに書けば良いと思います。

ラジオ体操みたいな文章なら書けるようになると思いますよ。

僕はどちらかと言うと自分の快感のために書きたいし、文章は役に立つ、立たない以上に人生の中であるとちょっと良いものという立ち位置が好き。小説がそうだと思うし、ブログでもそういう文章が好き。

このブログでは何度も出てきてもらって悪いと思ってるけど

私の時代は終わった」の『失恋マニア』みたいな。

両思いになれないなら、せめて地球を守りたい。

音信が取れなくなった今、地球を守ってるくらいしか、もう佐藤に愛情表現ができない。

ここまでいい感じのリズムで中距離を走っていた人が、ゴール前で何を思ったか突然の跳躍、大ジャンプ、どうしてそうなったって驚き、そして何事もなかったかのようにタンと着地して、それからゴールテープを切って、息切れしてる様子もなく、しかし少し泣きづらで、自分のテントに下がっていく。

型もくそもないし役に立つ訳でもないんだけど、うわびびったー、でもかっこいいー、なんか、すごいの見たな。って感動する。才能に嫉妬。いや、野山で育った人の足腰が強いみたいに、環境による無意識の努力が習慣づけられた結果かもしれない。そう思わないとやってられない。

右と左をつなぐ歌

『坊ちゃん』は感動する文章のお手本だと思う。

役に立つ文章より、見て楽しい文章が好きとは言え、僕はまだまだだしこのままでは役に立たない文章過ぎるから、誰にでもできる感動する文章を書くための実用的なトレーニング、みたいなことを一つ挙げて終わります。

それはお手本を何度もよく読むことです。

坊ちゃん。

夏目漱石の坊ちゃんです。この記事で言うところの楽しい文章の骨頂は。一番面白い小説と言ってる訳じゃなくて、お手本のような、惚れ惚れする小説ってこと。

もちろん、向上心の多寡にもよるけどただ読むんじゃなくて分析的に読みます。ビデオですごい選手の動作を研究するように文章を読む。自分で息を切らして、筋肉痛めて練習する訳じゃないけど、少なくとも実力の差を思い知るために読む。

感動したり驚いたりして、あれ?なんで今感動したんだ?って考えながら読む。

まず間違いなくそういうお手本になるのは夏目漱石の『坊ちゃん』です。

青空文庫坊ちゃん

瞬発力(疾走感)、持久力(リズム感)、跳躍力(驚き)全て揃った文豪の手による一作。

少なくとも良い文章書きたいなーと漠然とでも思ってるなら、こんなブログ記事読むより名作と言われるものを一つでも多く読んだ方が絶対良いと思う。

僕もいっちょまえに文章を書くトレーニングなんてお節介を働く暇があるなら、今より少しでもマシな努力をしなければ。

文章を書く人の頭の中と感動する文を書くためのトレーニング法(完)

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