名前だけでも覚えて帰ってください

よく漫才のはじめで

「はーい、どもどもー。ボク吉田言いましてね、こっちは相方の川原言います。ボクらトレンドレンジっちゅうコンビ名で漫才やらさしてもろてるんですけどね。名前だけでも覚えて帰ってください」

みたいな一場面があると思うけど、「『名前だけでも覚えて帰る』ってなに?微妙に志低くない?」なんて考えるような、ビンビンに尖った時期がボクにもありました。

でもそんなのはね、この名前だけ覚えて帰ってもらうことの難しさ、そして名前だけでも覚えて帰ってもらうことのありがたさを知らないお子様が言うことです。

名前を覚えてもらう。

これはすごいことだと最近感たのでメモです。

コミュニティスペースのジレンマ/コミュニティスペースが目指す公共性とは

という記事がこのブログにはあるのですが、これ、一日にだいたい10回前後読まれます。

内容はタイトルの通りコミュニティスペースが目指す公共性ってなんだろう?ってことを考えたものなのですが、それほど普遍的な内容ではなく、僕もボランティアスタッフとして関わっている「旧佐藤医院」というコミュニティスペースをモデルに書いてあるものです。

遠慮なく長いし話題がややこしいから読むの大変だよなって思うので、どのくらいの人が読了しているかは不明だけど、少なくともその程度の回数は毎日誰かの目に触れてる。

「一日10PV程度の記事引き合いに出して何言ってるの?カス記事じゃん」って思うブロガーの方もいると思うけど、いやいや、一日10人くらいの人にはじめましてできるってすごいことじゃないだろうか…って僕最近強く思うのです。

ほんと「名前だけでも覚えて帰ってください」っていう気持ちです。

そう言えるチャンスが一日に10回程度でもあるって素晴らしい。

もちろん、本当に名前を覚えてもらうには名前以上のものが必要です。

漫才師だって、ただ名前を覚えることは少なくて、よし名前だけでも覚えて帰ったろっていう客だっていなくて、あくまで漫才が面白かった場合に限り名前のインパクトが残るのだから。

まあだから、「名前だけでも覚えて帰ってください」ってのは中身のインパクト上げるために要求のハードルを下げておくっていう心理的なテクニックの一つでしかなく…っていう話はすごくどうでも良いのですが、何にせよ、「名前だけ覚えて帰ってください」って言える機会があるだけありがたいなと。

だって、少なくとも一日10人くらいの人には、この記事だけで「旧佐藤医院っていうコミュニティスペースがこの世に存在する」ということは何となく知ってもらえるわけですよね。

その中で名前だけでも覚えて帰ってくれる人がどれくらいいるかは分からないけれど、絶対にその人の人生に食い込むことがなかったはずの名前が、不意に食い込むことになる。

多くの方の頭の中にも、心の中にも存在しなかった名前なんです。

でもその名前に触れる機会が記事を書くことで作れて、もしかしたら何人かの人は本当に覚えて帰ってくれるかもしれない。

ちょっと計算してみよう。

一日平均10回読まれるとして、一年で約3650回見られるわけだ。

そのうちの10%の人が「旧佐藤医院」という名前を覚えてくれるとすれば、300人くらいの人の人生の中にその名前が通過することになる。

300人のうちの1%ぐらいの人は、実際に足を運んでくれるかもしれない。

3人だけだけど、こういう風に記事を書かなければ絶対に会うことのなかった人に会えるかもしれないと考えると、それはすごいことのように思えてくる。

すごく縁のある人に巡り合えるような気がする。

これがサービス業か何かだったら、もっともっと広く大きく届ける工夫をすべきなんだろうけど、「旧佐藤医院」はただの場所ですからね。

出入りは自由だし、ヒマなときに休んで行ってくれれば良いよって場所です。好きなように過ごしてください、場所を大切にさえしてくれれば自由に使ってくれて良いですというところです(イベント時には売上の10%を受け取る仕組みです)。

ただ人が来れば来るほど良いという訳でもなく、有名になれば良いという訳でもなく、ほんのささやかなものだとしても、人と関わり、時間を共有するための場所なのだとすれば、たった10回とは思わないし、たった3人とも思わないですよね。

それで、ここからはどのように覚えてもらうかってところをより発信していきたい。

名前を覚えてもらう機会があるのだから、次は代名詞的な印象を作りたい。

隠れ家的なカフェで本を読むか、図書館的な隠れ家でコーヒーを飲むか

っていう記事では、僕が個人的に図書館を作りたいと思ってるという記事を書きました。

「旧佐藤医院」って聞いたら、「あ、聞いたことある。なんか私設図書館あるんでしょ?」みたいになったらすごい。

名前だけでも覚えて帰ってください(完)

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