【北海道の冬で検証】ペレットストーブの燃費、使い心地

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今年の冬からペレットストーブにしました。

12,5畳のリビングと10畳のキッチンが連なっている大きなお家。だけど古いお家なので気密性は低く、冬は非常に寒い。

セントラルヒーティングの設備も古く、燃料を喰う割に暖房能力は低く、思い切ってメイン暖房を替えようということでペレットストーブを導入しました。

使用して2か月弱。

今のところの燃費や使い心地などをまとめてみようと思います。ペレットストーブ導入を考えている人の参考になれば幸いです。

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ペレットストーブの燃費は良いの?暖房能力は?

現在、一日に使うペレットの量は10キロ弱。つまり一日10キロ使うか使わないかと言ったところ。

具体的にカウントした分を披露すると、12月10日に使いはじめ、1月10日までの32日間で27袋使いました。

気温が高い日が続いたり、正月前後でお出かけする時期が多かったりだったので そのときによってムラはあると思いますが、およそ一日に10キロ使うということで間違いないと思います。

10キロ600円のペレットを使っているので、一日600円弱。電気代を入れても600円に届かないくらい。

ひと月で計算するとおよそ18,000円ほどということになります。

ペレットストーブを設置してくれた煙突屋さんのお話しによると、灯油がだいたい85円以上の場合、ペレットの方が安くなる、とのことです。

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ペレットストーブの燃焼時間は?

僕も妻も基本的に家にいるので、活動時間中はペレットストーブを焚いているということになります。

日中は暑くなるので一旦火を止めて、夜またつけるということが多いです。

早く寝たり遅く起きたりして変動はありますが、一日に平均して8時間~9時間くらいは燃焼しているでしょうか。

つまり一時間に1キロ弱のペレットを使っているということになります。

使っているペレットストーブは?

さいかい産業さんのSS1という少し古い型を使っています。

もっと新しいモデルのペレットストーブなら燃焼効率が良かったりするのかもしれませんが、ペレットを燃やしてファンで熱を送るという単純なストーブなので、モデルによって大きな差はないような気がします。

ペレットストーブの使い心地は?後悔してる?

使ってみて満足している点は、ちゃんと部屋中が暖かくなること。

広い家なので燃焼能力が高く温度の持ちが良いようにとペレットストーブを選びましたが、大柄でパワフルな熱が部屋を埋め尽くしてくれるのでリビングにいてもキッチンにいてもしっかり暖かいです。

我が家の場合、実質ペレットストーブを使うしかない!という状況だったのもあって、全然後悔はしていません。欲を言えば、天板でお湯を沸かしたり調理ができるタイプだったらよかったなって思います。

また、木を燃やした炎には遠赤外線効果があるというのですが、確かに身体が暖まり、寒い廊下に出るのもあまり苦ではなくなりました。

使い心地が悪い点

冷えた部屋の空気を循環させて暖かい熱と入れ替えるという感じなので、朝のつけはじめのうちは休息に部屋が暖まるという感じではないです。

どのストーブも部屋が暖まるまではある程度時間がかかるものだと思いますが、快適な温度に達するまでの速度は石油ストーブの方が早いと感じます。

購入三年目の追記 真冬の北海道、マイナス20度の日でも暖かい?

部屋が温まるまである程度時間がかかると書きましたが、それじゃあマイナス20度とか30度に達する極寒の日は快適に使えるのかい?という疑問を抱く方もいらっしゃると思います。

結論から言えば、工夫が必要です。

そもそも外気温マイナス20度とかそれ以下になっちゃうと、手動着火は相当しんどいです。

我が家では寒くなることが分かってる日はポータブルの灯油ストーブを早朝にタイマー予約しておいて、人間が生きていても良い温度になる頃にペレットストーブの着火作業に入ります。

自動着火の機能がついているペレットストーブならこんな工夫は不要ですね。

一度火がついてしまえば十分暖かくなります。いつもは小運転ですが、外気温が低すぎる日は多少火力を上げる必要があります。

しかし我が家のペレットストーブで中運転を使ったことはほとんどありません。寒い日でも小と中の間くらい。暖房能力は凄まじいです。

ペレットが溜まってしまう問題

使い方の問題なのか、最近は炉にペレットが溜まってしまうという問題が目立つようになりました。

調子の良いときはガンガン順調に燃えて燃焼能力も上げていけるのですが、何かの都合でペレットが溜まってしまうときはペレットが燃えきる前に次のペレットが落ちてきてしまうのでどんどん溢れてしまうのです。

目を離すとペレットが溜まってしまう恐れがあるので無暗に燃焼能力を上げるわけにいかない、というような問題があります。

追記:解決しました!やはり炉がしっかり規定の位置にハマっていないのが問題でした!

ペレットストーブのお手入れの手間は?

ペレットストーブのお手入れは毎日のことなので、めんどくさがりの方には大変かもしれません。

僕が使っているさいかい産業さんのSS1は手動点火なので、手間はそれなりにかかります。

僕は苦にならないですが、毎日炉の灰を掃除して、窓を拭いてという作業が必要。週に一度くらい受け皿に溜まる灰を捨て、月に一度くらいの頻度でストーブ内の空気筒?を掃除する必要があります。

またペレットの補充をしなければならないので、足腰が痛いという方には不向きかもしれません。

メンテナンス費用は?

ペレットストーブはメンテナンスが必要です。

我が家では毎年シーズンが終わってからメンテナンスに来てもらっていて、諸々合わせて3万円弱かかります。

よって灯油ストーブより一年の暖房コストは高くなってしまいますね。

メンテナンス費用などは購入したお店やお住まいの立地などにもよると思いますのでよくご確認ください。

 

ペレットストーブって煤で家が汚れない?

ペレットストーブ使うとなかなか家の中が汚れますね。

ペレットストーブの周りの床やペレットストーブの正面に差し掛かっているテーブルは拭くと黒くなります。

お掃除のときにどうしても煤が飛んでしまうので多少汚れるのは仕方ない、と言っても悩ましい点ではあります。

いくらかマシにする方法としては、ペレットストーブの運転がきちんと終わってから扉を開けること、炉がしっかり冷えてから掃除をすることなどで軽減できます。

運転中はまだ吸排気をしているのと、熱があると煤が舞うので、これらに対処すればだいぶマシです。

ペレットストーブによる結露の防止、乾燥の度合い

ペレットストーブを使うと結露がなくなります。

これは長所であり短所でもあります。結露がなくなるのは嬉しい限りですが、それってそれだけ室内が乾燥するってことなんですよね。

我が家では真冬湿度が20%台になってしまいます。結露は絶対しない。けど肌とか喉とかが心配です。特に我が家では赤ちゃんがいますから、加湿器を購入しました。

それでも寒くて暖房能力を上げているときは湿度が下がっていってしまうので、洗濯物を干したりする工夫が必要です。

このバランスは難しいですね。

結局ペレットストーブはおすすめなのかどうか

ペレットストーブはおすすめです。火が見えるという時点でかなり楽しいし落ち着く。

古い家でもかなり快適な暖かさを維持できる上、燃費が安定しているのが良いです。灯油だと石油価格の上下に一喜一憂してしまいますからね。

結露と乾燥のバランスも次第につかめてきます。室温を上げすぎないように気を付けることがポイントですね。天板に蒸発皿をおけるタイプのペレットストーブであれば加湿器も不要なのかな?

また、広くて、なおかつ気密性の高いお宅でしたら燃費も我が家よりずいぶんよくなるはずですし、ペレットストーブはかなりおすすめです。

そもそも家の温度がそれほど極端に下がらないよ、という家であれば、ペレットで家中が暖かくなる速度も速いはず(家は毎日5度くらいまで部屋の気温が下がる)。

一度暖まってしまって効率よくペレットが燃えるようになれば最低の燃焼能力でも十分な広さを暖めることができます。

熱に粘りがあるという感じなので、運転を止めてから部屋の気温が下がるまでの時間は長いような気がします。その点が燃費の良さに繋がっているのかも。

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