自作小説のあらすじを書くための情報の洗い出し

自作の小説がとりあえず書きあがったので、そのあらすじを書いてみようという記事です。

正確にはこれはあらすじができるまでの記事。

小説はブログとか投稿サイトに垂れ流しても読まれないと思うけど、あらすじくらいならなんかのついでに読んでくれる人がいるかもしれないし、あらすじ書くのが大変と考えている小説家志望の方の参考になるかもしれません。※お手本とは言ってない

この記事はあらすじができる前段階の、下書きのメモのようなものだと思ってください。もしくは本文には書かれていないけど考えてある設定みたいなものを割とランダムに思いついた順に書きます。

あらすじはここから更に凝縮させていくので、まずはこういう作業が必要なのかなと思います。

ちなみに本物のあらすじは次の投稿で書く予定です。

自作小説の「あらすじ」が完成/数万字を1000文字に

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タイトルを考える

小説のタイトルは『シープ・シーク・ダイアモン(仮)』です。

カタカナのタイトルが良いなと漠然と思って、浅野いにおの『デッドデッドデーモンズ・デデデデデストラクション』というタイトルがちょっと衝撃だったので「ダイアモン」のところでなんとかちょっと寄せられないかなと思ってこうなりました。

シープというのはそのまま羊のことで、ダイアモンというのは「ダイアモンド」のこと。ダイアモンドのドを抜いたのは「ン」で終わりたかったのと、ドまで言っちゃうと語感が悪いからです。

この話は僕の高校時代の野球部生活をもとに作ったフィクションです。

僕が通っていた士別高校のある士別は羊が有名で、羊打線とか言われることもあるのでチームの象徴としてシープ。弱そうですよね。

人物の事情

主要人物の名前について

主人公は野球部の選手ではなく、古川聡子という名前の野球部のマネージャーです。

この子は一緒にマネージャーをしている相沢愛美のことを好きになる。

名前の由来は羽水高校のノックを打つマネージャーとして有名な古市琴美さんから「古」という字をお借りしました。最初見たときカッコいいなって思ったので。

でも古川聡子はノックを打つ訳でもないし、野球が好き!という訳でもありません。

それに女の子を好きになるという設定もありますから、同じ名前を使うのは憚られ、でもオーラだけはお借りしたくて「古」という字を使わせてもらいました。

聡子と愛美という名前は適当で、聡い子で聡子で、愛くるしく美しいで愛美。

名前通りのキャラクター設定になっていて、聡子は文中で「野球部にとって愛美は花だけど私は砂みたいなもん」みたいなことを言います。「どっちも野球には必要だけど、野球部に必要なのは花の方なんじゃないか」、みたいなちょっと卑屈なことを言う。

愛美の事情

相沢愛美は中学が一緒だった子からは「アイアイ」と呼ばれています。

相沢の相と、愛美の愛を訓読みして「アイアイ」。

兄が一人おり、ちょっと都会の高校に通っていますが2年の夏頃から休学中。愛美と歳は一学年しか離れておらず、高校卒業認定試験を受けて大学に進もうと思っているので、今では愛美に勉強を教えてもらっている(だから愛美もけっこう勉強頑張る)。

兄は野球部に所属しており一年生の頃から戦力として期待されていましたが、2年の春に負ったケガを理由に部活には顔を出さなくなり、期待が大きかった分、校内では腫物を触るような扱いを受け、居づらくなり休学状態(自主退学?)。

愛美曰く兄は「諦めが異常に良い」らしく、休学もそれほど深刻に思いつめてではなく、まあいいか大学から頑張ろうみたいなポジティブな引きこもりらしいです。

愛美曰くなのでそう思いたいという気持ちもあるのかもしれませんし、野球するために頑張って入った学校なのに野球できなくなったら意味がないというシンプルな理由なのかもしれませんが、作中には直接出てこないので大部分謎です。

陽介の事情

重要な人物として、陽介という男の子がいます。名前は何となくで決めました。

中学時代野球部で、でもあまり野球は上手じゃなく、ケガもあって途中からマネージャーとして部に居座り(愛美の兄とは反対)卒業した変わった経歴を持つ子で、聡子に高校でマネージャーやってよと言い出した人物です。

自分は野球をする気ないけど、聡子ちゃんなら合ってると思うという理由で勧めて、聡子も陽介が言うならという程度の理由で野球部のマネージャーになります。

陽介と聡子は中学時代に付き合っており、陽介がマネージャー時代に書いていたマネージャー日誌を聡子に見せています。これを楽しく読んだことで陽介は聡子が野球の楽しさが分かる人なんだと判断する。

陽介が書いたノートだから面白かったんだと聡子は独白しますが、既に別れたあとの物言いなので、異性に対する好意としてこう言うのか、あくまで友情からそう言っているのかは聡子自身分かっていません。

主人公はレズビアンなのか?

聡子はレズビアンなのか?という問題があります。

結論から言えば、レズビアンではない設定です。

中学時代に彼氏がいた早熟な子ではありますが、この二人はお互いに女の子らしくなく、男の子らしくない、中性的な二人としてなんとなく仲が良く、他の子とはあまり馴染めないから一緒にいて、年頃だから付き合うみたいな形になったという経緯があります。

お互いに性的な目で相手を見てないので、友情の延長みたいなお付き合いをしていたんだけど、やっぱり不自然なところがあったのか高校入学前に別れている。

しかし聡子が野球部のマネージャーになったのは陽介に勧められたからで、陽介の真似をして野球部のことに関するノートを取ります。

それは陽介に見せて陽介に認められるためのノートなのですが、これが恋情故の行為なのか、もう野球をしない陽介に見せてやりたいという友情故の行為なのかはやっぱり本人は分かっていない。

陽介のことが好きなのかもしれないという意識はあるけれどまた付き合うという感じでもないし、それより高校一年生で、もともと女の子に馴染めないけど男の子といると楽という訳でもないという自分が何者なのか分からず、陽介に与えられた役割をこなすことに躍起になっている状態。

少し遅れて入部した愛美との部活生活が楽しく、愛美が可愛く、好きになってしまう。

でもこれが勘違いで、実は初めてのまともな女の子の友達ができて、陽介に対する恋愛感情に引きずられて、嫉妬とか独占欲とか可愛いなーって思ってしまうことを恋と勘違いする。

最終的には愛美との友情に気づき、陽介への恋心に気づくみたいな結末なのですが、この辺りはまだ書き直しても良いと思っています。

野球の役割

そういう三角関係?の中に野球がどういう装置として働くかと言うと、人間の関係は友達とか恋人とかいう結果よりも、一緒のときを過ごすこととか、協調とか、日々のやりとりそのものが輝かしい思い出になる、という比喩装置として設定しています。

ダイアモンドというのは塁上を結んだときに表れるひし形を指しますが、野球はそのダイアモンドの欠片たるベース目がけて走り、球を投げ、みんなで一点をとる(ダイアモンド作る)スポーツであるが故に青春そのものの結晶でもある。

聡子は陽介と愛美との三角関係に、野球を足した四点で以て輝かしい青春を作って欲しいというのが、僕の気持ちです。

聡子と陽介と愛美の三角関係という辺りを説明すると、聡子はかつて陽介と付き合っていたけど、高校では陽介と愛美が付き合っているんじゃないかという噂が上ることに始まります。

根も葉もないんだけど、愛美が兄貴と近親相姦の関係にあるという噂に嫌毛が差していた陽介は、自分が愛美と付き合っているという噂が立っているのに乗じて関係をはやし立てられた際、「愛美は処女だった」と言ってしまう。

このようにいくらかの噂程度ではあるけど信ぴょう性もなくはない二人の関係に嫉妬し、元カレと今好きな愛美との関係が完結してしまった置き去り感を抱いたり、実際には二人の間に何もないということを知ってホッとしては陽介の失言をかばったりという関係で三人は繋がる。

敗戦とラスト

夏の大会で敗戦を喫し、高校生活の部活が終わるという段階になって、聡子は自分のチームに八つ当たりしたくなるような気になります。

部活の終わりは聡子にとって、愛美との関係の終わりでもあると感じている。

なぜなら、それまで聡子には友達らしい友達がおらず、部活がなくなっても愛美との交友関係が続くというイメージが出来なかったから。

ところが自分の学校が勝ち進むなんてもとより考えていないばかりか、全道で二勝できたら良いとこなんて低めの目標を掲げるチームの、そういう目標設定の方法も彼ららしく悪くないと考えている聡子は内面でモヤモヤとするだけ。

自分が愛美との友情をちゃんと築き上げてこなかったことを棚に上げて、チームのせいにするのは八つ当たり意外の何物でもないという自覚もしている。

しかしシーズン終了後の夏休み、愛美から呼び出され(ここが物語の冒頭)、二人で夜のグラウンドに忍び込み、思い出の清算のようなことをします。

聡子はここでなぜ愛美が野球部のマネージャーになったのかを尋ねる。野球をしているみんながお兄ちゃんみたいだったからだと言います。

愛美の兄が休学し野球を辞めた理由はケガなのですが、自宅に引きこもっている現状(近親相姦の噂の温床となった事実)を作り出してしまったことに、兄のチームメイトが責任の一端を担っていることを知り、愛美は自分のチームへの不満とか、愛美に負担をかける兄への不満とかが溢れてしまいます。

愛美の事情を知り、自分の思いをぶつけることで、それぞれが「野球」に捉われている状況から脱し、友情を知るというラスト。

一言で言うとどんなお話し?

お話しは意外と単純な一言に集約されるものだと思います。

というか書く方がそういう単純さを持っていないと訳が分からなくなりますもんね。

ワンピースだったら「ルフィが海賊王になる話」みたいな。

このお話しはすごく単純で、「聡子にお友達ができる話」です。

友達の話が書きたいなと思って書きました。

こうして情報を並べてみると地味なお話しですが、あらすじとか情報ってそういうものですよね。

なぜ自分で書いた小説なのにあらすじを書くのが難しいのか

でも書いたけど、自分が書いたもののつまらなさに耐えられないってのは大きいと思う。何とかして面白そうに見せたいところだけど、そういうはったり的なものは自分が虚しくなるだけです。

当たり前ですが、これでもまだ書いていない情報、(あらすじを書くためには)書かなくてもよかった情報が入り乱れています。

本格的なあらすじはもっと淡々と、長くても1200文字くらいが普通だと思うので、次回、それくらいを目安にまとめてみようと思います。

自作小説のあらすじを書くための情報の洗い出し(完)

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