20代のうちからまちづくりに興味を持つ意義/ハンドルを握る準備

例えば20年後や30年後、今地域の主要な構成員である過疎地域の世代が老人になって、日々の生活に不便を感じるようになった頃、今20代の僕たちが自分の地域に戻り、親の近くにいるという選択肢を選ぶことができるでしょうか。

スポンサーリンク
スポンサードリンク

20年後、僕らは故郷にどんな気持ちを抱くだろう

同居とまでは言わないまでも、近くに引っ越して何かあればいつでも会えるようにとか、せめてもっと頻繁に家に帰るとか、そういうことが出来るでしょうか。

社会人になれば親元から離れ、自分の生活を営むのが普通です。

実際に就職したての20代であれば、まず自分の生活が大事ですし、親だってそれを望んでいることが多いはず。

しかし、親が老いてきて心配だけど身動きがとれないとき、もしくは不幸にも若くして亡くなってしまった頃に、もう少し会っておけば良かったとか、せめて近くにいたら助けられたかもしれないなんて後悔が生まれたとき、僕たちはどのように割り切るのでしょうか。

もちろん、たくさんの人がそのような遣る瀬無さを割り切っていて、これから割り切るのだと思います。

そういうものだと考えるに違いありません。

自然な流れとして、僕たちは親の老いる姿を目の当たりにするにつけ、なんだかんだ放っておいても大丈夫だろうと思っていた20代の頃の気持ちとは変わり、今度は自分達が面倒を見なければと考えるようになるでしょう。

親の意思とは関係なく、自分達がそうしたいと思う日が来る人が一定数いるはずなのです。

その時代になったとき、今の若い世代が何もせず、自分たちの親のことは心配せずにいられる地域が出来上がると思いますか。

僕はできると思います。

時代が地方を使う方向へ進んでる

仮に僕たちが何もしなくても、親の世代は親の世代で自分達の身の周りを居心地良く整えるでしょうし、どこかの誰かが町を住みよい地域にしてくれるでしょう。

なぜなら、時代がそのように進んでいるからです。

楽観的な見方ではあるけれど、何もしなくても、きっと僕らの町はそれなりに若い人もいて、福祉も充実していて、活気もあって、小さな地域には小さな地域の価値が生まれることだと思います。

もしくは都会と田舎の勢力が正反対になっているかもしれません。

そう思わせる時代だと思います。

先行きが明るいと言っているのではなく、自動的にそうなる気配がするということ。

色々な問題を解決する一つの方法として、過疎地域の活性化が合理的なのでそうなる。

僕ら一般市民の意思に関わらず勝手にそっちの方に進んでいるということです。

 問題は誰がハンドルを握るのかってこと

世の中は、まるでオートマ車のようです。

アクセルもブレーキも踏まなくても、前に向かって進むように出来ている。

それが意図する方向か避けるべき道かは関係なく、何もしなければ前に向かって進むようになっているのです。

問題は、20年後や30年後、今とはまったく違う働き方、地域の選び方、人生の歩き方が許容される時代、田舎の価値が高まり、高まり終わった時代、40代、50になった僕らにその道を選ぶ能力があるかということです。

つまり、その気になれば親の近くだろうがなんだろうが躊躇せず引っ越すことができ、なおかつ自分の生活も維持しつつ、自分の故郷とは言え自分は知らない新しい土地となった場所で人生を謳歌できるかどうか。

親のためとか言って恩着せがましい真似をするでもなく、あくまで自分で選んだやり方で親も自分も幸せに生きる能力があるかということです。

そのときになって、自分の故郷だからと言って時代の舵を握れるでしょうか。

今まで自動でゆるゆると進んで来たオートマ車のハンドルを握る能力や権利があるでしょうか。

ないと思います。

発展する未来が僕らが期待する未来と違う可能性

そのとき、僕らの期待する方向には進んでいないことだってもちろん考えられます。

ゴミ捨て場になってしまうかもしれないし、世界各国から人が集まるカジノの街になっている可能性だってあります。

いずれにせよ、ハンドルが握れないというのはストレスです。

順調に進む町にはすでに40代の僕らは必要なく、親にしてみればなんで帰ってきたの?というところでしょう。

故郷とは言え様変わりした町のゲストでしかありません。

もし不本意な状態であったならば、今まで何もしてこなかった僕らはあまりに無力で、運転席どころか座席にすら座らせてもらえないでしょう。

いずれにせよ、方向を変える力も、ブレーキを踏む権利も、アクセルをふかす力も僕らにはなく、その時代のその状況を受け入れるしかなくなってしまいます。

だからこそ、20代のうちから少しでもまちづくりに首を突っ込んでおく必要があるのではないかなと僕は思います。

すべては自分の町のハンドルを握るためです。

そして時代の流れにそって自動的に進むものを適切に操作してくれる人を増やすため。

そのためには若いうちから少しでも、どんなやり方でも町のための活動をするべきだと思いますし、その地域を大事にしてくれる人、つまり第二の故郷であっても、ここは大切にしたい町だと思ってくれる人を一人でも多く探す努力をしておくべきだと思います。

 

スポンサーリンク
スポンサードリンク