【もったいぶった返事】~問題編~☆☆

金曜は、旧佐藤医院を舞台にちょっとした謎を仕掛けてみようという、軽い頭の体操の日です。

頭の体操や息抜きも目的なのですが、旧佐藤医院の細かいところ(写真に撮るまでもないようなところ)をお見せすることも目的なので、写真がちょっと多め。

だけどこれで実際に本館を訪れなくても館内で遊んだような気持になれる感じになれば良いなと思っています。

さて今日は、問題編です。タイトルの☆は難易度です。今回は☆2つ。

話は旧佐藤医院のカフェスペースから始まります。

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いたずらめいた暗号

ある日、旧佐藤医院のカフェスペースで友人とコーヒーを飲んでいた。

何かの拍子に手をついたとき、テーブルの天板が少しガタつく感覚があった。

気にするほどではないけれど気になりだすと若干不愉快なので、僕らは天板を外し、原因を探ってみることにした。

天板をはずす

テーブルクロスをはずすと、中はこうなっている。

テーブル 石が

友人:「おお、これ12星座掘ってあるんだ。これ隠したらもったいなくない?」

僕:「うーん、まあずっと見てるとテーブルとしてはちょっとくどいかなと思って。…あれ?ああ、やっぱなんか挟まってる。……石?」

やぎ座 石

「よく見たら他にもいっぱい石が置いてある…。なんだこれ」

「なんだろうな。誰だこんないたずらしたの。とりあえず全部集めるか」

僕らはテーブルの彫り物の溝に目を凝らし、入り込んだ石をすべて取り除いた。白い石は良いけれど、黒い石はとても見つけにくく、探し出すのに苦労した。

石はすべてで12個あった。白が6つ、黒が6つ。明らかに人為的なものだと分かる。

「おい、なんか紙落ちてるみたいだけど、これもテーブルに挟まってたんじゃないか?さっきまでなかったぞ?」

落ちた紙切れ

確かに何か落ちている。コーヒーを飲んでいるときはこんなのなかったのだから、天板をどかしたときに落ちたものだろう。

拾って見てみると

この中の誰かが知っている

「この中の誰かが知っている」

「なんだこれ…気持ちわるいな」

僕がそう言ってメモを友人に渡すと、彼は食い入るようにその文字を見つめて、やがて言った。

「これやった犯人が分かった」

「え?」

「ごめん、これ俺の彼女だ。あいつの文字だ」

プロポーズの返事

友人は焦った様子でこう言った。

「石!石どこに置いてあった!?これきっとあれだ、プロポーズの返事だ!」

「は?プロポーズの返事?何言ってんの」

「返事なんだよ!こないだプロポーズしたんだけど、全然もったいぶって答えてくれなかったんだ。返事は旧佐藤医院の秘密の場所に隠しましたー、とか言って笑ってたからきっとこれだよ!」

「え、すごい迷惑だな。てか面倒くさい彼女だな!」

「うん…、まあ。うん。それで、ここに来なきゃ分からないようにしたって言ってたからさ、今日はそういうの隠すとしたらどこかなあ?って相談しに来たんだ」

「そうだったのか。ここに来なきゃ分からないってどういうことだろう?まあ、こんなこともあろうかと石の配置はすべて写真に撮っておいたよ」

「そうだったのか!いつのまに!一緒に石拾ってたのに。……え、グルなの?」

「ばばばばか言うなよ!まあとにかく見てみろよ」

以下写真(クリックで拡大)

さそり座

さそり座 黒2、白1

しし座

しし座、黒1、白2

黒1、白2

おうし座 黒1、白2

ヤギ座

やぎ座 黒2、白1

この中の誰かが知っている

「この中の誰かが知っているということは、文字通りこの中の誰かが知っているってことかな?」

「うーん。でも全然分かんなくない?石の並びにも法則性があるようなないような分からん感じだし」

「本当に知らないの?」

「本当に知らない。これのどこがプロポーズの返事なんだよ」

「分からんねえ」

「さそり座、しし座、おうし座、やぎ座かあ。かに座とかならなあ」

「かに座なら何か分かるの?」

「いや、うん、じゃあちょっとついてきて」

僕たちは二階に移動した。空いている本棚の中に、蟹を差す本がある。僕はそれに心当たりがあったのだ。

「これなんだけど」

蟹に誘われて

「『蟹に誘われて』? おお!蟹じゃん」

「蟹なんだよ。なんかそれっぽくないか」

「それっぽいそれっぽい」

友人はさっそく僕の手から『蟹に誘われて』を奪い取り、じっくりと読みだした。

20分が経った。

ゆっくり本を閉じるその顔を見れば、収穫がなかったことが分かる。

「なんも分かんねえ…」

「ああ、じゃあとりあえず戻るか。あと、あれはどうかな」

「まだなんかあるの?」

僕らは元の場所に戻り、カフェスペースとなりの作業場スペースにある置物を彼に見せた。

「これなんだけど」

置物

「こ、これはまさに!や…ぎ?ひつじ?や、やぎか、なあ?」

「ひつじっぽいな笑」

「ひつじっぽいよな!ヤギならなあー!まあいいやちょっと見てみよう!あいつ間違ったのかもしれないし」

置物 裏側

僕らはそのヒツジなのかヤギなのか、シカの可能性すらあるよく分からない置物を丹念に調べた。

でもなにもそれらしいことは書いてないし、ヒントになりそうなものもなかった。

「お手上げかあー。なんか他にはないの?」

「うーん、星座を差すものかあ。あとはアレかなあ、『星の王子さま』にヒツジが出てくるよな」

「ヒツジかあー。まあいいや見てみよう。あ、でも星のってことはちょっと関係あるかも!どこにあるの?」

「こっちこっち」

僕は彼を玄関横の雑貨スペースに連れていった。

狭い雑貨スペースにて

そこは二間続きの狭いスペースで、実に雑多な雑貨がトントンと並んでいる。

雑貨 奥

奥のガラス戸棚には、元病院らしく薬の調合に使うらしい器具などがある。

薬品棚2

「これこれ、なぜかここに『星の王子さま』が置いてあるんだよ。」

僕はそう言いながら友人を奥に案内した。

星の王子さま

友人は隅に置いてある一人掛け用の椅子に座り、パラパラと読みだした。しかし僕も友人も、その中に何もないことが薄々分かっていた。本に若干埃がまとっていて、近頃誰かが触った形跡なんて見られなかったからだ。

簡単に目を通したようだが、やはりそれらしい答えもヒントもないみたいだ。印がついてる訳でもないし、記憶の限り何かのセリフが答えを差すということもなさそう。

「これもダメかあー」

「ダメだなあ。あと思い当たるものなんてないし、やっぱさっきのテーブルに置かれた白黒の石と星座の関係が暗号になってるんじゃないか?プロポーズの返事ならイエスかノーかの二択だろうし、あんまり複雑じゃないかもよ」

「うーん」

彼はそう言って何か考えるように天井を見上げた。

考えているようなので僕が一足先に部屋を出ようとしたそのとき

「あ…分かった」

と彼は言った。

「え、返事が?」

「いや、解き方が分かった」

皆さんには彼の言っていることが分かるだろうか。

条件の確認

1 メモには「この中の誰かが知っている」と書かれていた。

2 置かれていた石は白6つ、黒6つ。取り逃したものは絶対にない。

3 置かれた石の配置と構成は以下の通り

【さそり座:黒2、白1】

【しし座:黒1、白2】

【おうし座:黒1、白2】

【やぎ座:黒2、白1】

4 友人の彼女は「ここ(旧佐藤医院)に来なきゃわからない」と言った。

友人はその後、思いついたという方法で彼女の返事を見事に導き出した。

どんな方法だろう。

【もったいぶった返事】~回答編~/白黒はっきりつけましょう

【もったいぶった返事】~問題編~☆☆(完)

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