新しいアイディアを産み出すために使いたい脳みその右側の方。

新しいことを考え出す人の頭の中は、平凡な人とはどこか違うはず。 では、いわゆるアイディアマンはどのように頭を使っているのでしょうか。

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ダニエル・ピンクってこんな人

アイディアマンってどんな人なんだろうという疑問を解決してくれそうな、ダニエル・ピンク著 『ハイコンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代』を読みました。

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ダニエル・ピンクって言ったらこの人↓です。 最初のジョークが印象的。 むしろジョークより、お、思ったよりウケたな…って顔が印象的。 そこの部分だけでもどうぞ。

六つのセンス

新しいことを考え出すには、六つのセンスが必要だとピンクさんは言っています。

1.「機能」だけでなくでなく「デザイン」

2.「議論」よりは「物語」

3.「個別」よりも「全体の調和」

4.「論理」ではなく「共感」

5.「まじめ」だけでなく「遊び心」

6.「モノ」よりも「生きがい」

これらのセンスを持っている人が、新しいことを考え出す傾向にあり、これからの時代に必要なのだというお話。

さて、今新しいアイディアを生み出したいと考えている方は、ご自分がこれらのセンスを持っているという自信があるでしょうか。

これだけ言われても分からん…というところでしょうが、直感で右側の黒い太字の大切さを実感できるでしょうか。

「ハイコンセプト」と「ハイタッチ」について

六つのセンスの前に、本のタイトルである「ハイコンセプト」ってよく分からないですよね。

さらにハイコンセプトと並んで重要な思考・アプローチとして「ハイタッチ」という概念が掲げられているのですが、まずこの説明からしようと思います。 ここは引用します。

「ハイコンセプト」とは、パターンやチャンスを見出す能力、芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力、人を納得させる話のできる能力、一見ばらばらな概念を組み合わせて新しい構想や概念を生み出す能力、などだ。 「ハイタッチ」とは、他人と共感する能力、人間関係の機微を感じ取る能力、自らに喜びを見出し、また、他の人々が喜びを見つける手助けをする能力、そしてごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力である。

本書では、この「ハイコンセプト」や「ハイタッチ」という能力に必要なのは、左脳よりも右脳だというような話が続きます。

右脳はどちらかと言えば感情面を司り、全体思考を得意とするそうで、こちらをうまく使える人の方がこれからは活躍する時代になりますよということ。

もちろん単純に芸術家が有利とか感性で動く天才肌の人の方が有利という話ではなくて、事務的な作業とか論理的思考とかって領域が得意な左脳一辺倒の仕事の仕方ではこの先アウトソーシングの対象だしロボットにもできることで心元ないから、上手に頭の両方をバランス良く使って、人間ならではの発想をしましょうということでしょう。

そういうセンスを持った人になれば、「新しいことを考え出す」人になれるだけでなく、仕事や人間関係もうまく行くよって話。

じゃあ具体的にこのセンスってどういうことなのかを考えてみます。今までの思考とどう違うのかってことをね。

料理に例えると分かりやすいよ

料理を作ります。 「料理」というのは、食べ物を調理すること以外のときにも使われますよね?

素材を使って何か形あるものを作るとき全般に対して、「料理する」という言い回しをすることがあります。

だからクリエイティブの代表として料理。 ここではあくまでもクッキングの料理ですが、自分の力で何かを創り出すとう意味でもっともわたしたちに身近な行為だと思います。

さて、料理をしますというとき、クックパッドとかレシピ本を見ながらやるのも良いのですが、多くの人が憧れるのはやはり「残り物で適当にパッと」作る人ではないでしょうか。

冷蔵庫にある素材を組み合わせて何か一品作るのはある程度の料理スキル、創造力が必要になるものです。だからこの作業は「新しいことを考え出す」ことに似てると思うのです。

つまり、言われたことを言われた通りにして写真通りの料理を作るのは左脳的な処理で、少し文字が読めたり分量を量ることができればできます。

でも冷蔵庫にあるものでパッと満足行く一品を作るのは、どこにも正解が書いてない訳ですし、ときには料理名も付いてないような完全創作料理ができることもあるのですから、やってと言って誰でもできるものではありません。

さらに、食べる人の腹具合や味付けの好み、食材の好き嫌い、栄養バランスなども同時に考えなければなりませんから、その仕事はその人にしかできません。

これから社会で必要とされるのはそういう人だとということ。

基本的な料理のスキル(左脳的なスキル)と共に、人の状態とか気持ちとかを察せられる(右脳的なスキルを持った創造力のある)人が、これからの社会で優れたアイディアを考え、人に必要とされる人物になるだろう。

人のことを考えよう

料理を作って、満足してもらうためには、料理を作る以外のスキルが必要になります。 それこそが、六つのセンスなのではないでしょうか。

1.「機能」より「デザイン」 全部火を通せば食べられる(機能は十分に果たす)けど、見た目(デザイン)に満足できないから料理とは呼ばれない。

2.「議論」よりは「物語」 相手がどんなものを食べたがっているかということを考えるとき、例えば今日は昼ごはんがあまり食べられなかったとか、外がやけに暑かったとか、帰りの地下鉄の中でおにぎり食べてる学生がいてそのときすごく腹が減ったとか、そういう「エピソード」を大事にすれば、相手の満足の行くものを作ってあげるためのヒントになるだろう。

3.「個別」より「全体の調和」 これはスキル的なことで、食材を一つずつ眺めても料理を作ることはできません。一つ一つ独立して考えると、肉は焼いて、野菜は切ってというような、とても満足の行く「料理」とは呼べないものができます。 これとこれとこれを組み合わせればこんな料理が出来るぞ、とか、この調味料を使えばこの食材とこの食材がまとまるぞと考えられることが大事。材料を組み合わせて冷蔵庫にはなかったはずのものが出来るから、目の前に現れたときに「驚く」→料理ができる人という評価が生まれる。

4.「論理」ではなく「共感」 単純に「満足いく料理」を食べさせたければ、論理よりも共感を大事にするべきということ。 つまりもう夜も遅いから食べない方が良いよ、とか、早く言ってくれたらすぐ食べれるもの買ってきたのにとか、一見ごもっともな論理はこの場合不必要だと言うこと。 それならば、「お腹空いた」という単純な気持ちに寄り添って料理した方が満足感がある。

5.「真面目」だけでなく「遊び心」 料理にも遊び心が必要なことは説明するまでもないと思う。 キャラ弁なんかが流行ったりもする。

6.「モノ」よりも「生きがい」 家の中に常に食糧がたくさんあって、自分一人でもインスタントラーメンや何かがサッと食べられるのも良いが、お腹空かせて帰ると奥さんが何か作ってくれるとか、そういうことが生きる活力になったりする。 そういう、誰かの「生きがい」「生きる活力」になるものを提供できる人になろうこれからは。

「料理をする」=「何かを生み出す」ということで、「新しいことを考え出す」人とはどんな人なのかというお話でした。

新しいことというのは、つまり「今までにはなかった」、「相手には想像できなかったもの」を創り出し、「満足してもらう」ことなのではないでしょうか。

そういうことが自然にできるようになれば、人間関係はもちろん、仕事においてもあなたは唯一無二の存在となり、この先も必要な人間として扱われるようになる。

これからはそういう人の時代なのだとダニエル・ピンクさんは言っているのだと思いました。

これは、ただ「出来る」のではなく、やはりどれだけの近さ深さで人の心に寄り添うことができるかということだと思います。

いくつもの情報やモノで溢れるこの時代だからこそ、正解は何通りもあり、それは人によって違う。 つまり正解はあなたが目の前にしているその人の中にある。

それを見つけるセンスを養うことが、これからを生きる上では必要なのではないでしょうか。  

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