笑える海外ドラマ/モダンファミリーはなぜ面白いのか

コメディ系の海外ドラマでおすすめはないかと聞かれたら、『モダンファミリー』を推す。

そもそも姉に教えてもらった作品で、今はシーズン3までhuluで配信されてるんだけど、あっという間に見おわってしまって、それからも雰囲気が好きだから、よくBGM的に流して見ています。10月9日追記:今はシーズン4まで公開されています。

できるだけ思いつめたくない午前中とか朝に見るにはとても良い感じです。

あらすじとか人物の紹介は長くなるので極力しません。

この記事では、なぜモダンファミリーが面白いのかについて注目して話したいのです。

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モダンファミリーのモダンさ

あらすじとか人物紹介はしないと言っても、まったくしない訳にはいかないですよね。

『モダンファミリー』の何がモダンかって、家族の形の多様性が現代的なのです。

ある3家族が軸になって話が展開するんだけど、一つはごく一般的な5人家族。

フィル・ダンフィーを大黒柱として、妻のクレア、そして三人の姉弟の家族です。

フィル

そしてクレアの父親であるジェイ・ブリチェットとその若い再婚相手、その連れ子の三人家族という一組。

ジェイ

さらにクレアの弟にしてゲイであるミッチェルとそのパートナー、養子のベトナム人の女の子の家族。

ミッチェル

家族の形や国籍など色々統一感がないけど、そんな3家族のファミリー感がおかしくも暖かい海外コメディドラマです。

文字で読んでも分かりにくいと思うから、機会があれば一話だけでも覗いてみることをおすすめします。

モダンファミリーは10年代の代表作になるのでは

僕は特に海外ドラマに詳しいって訳じゃないし、むしろ人より見てない方なんじゃないかなと思うから、数ある海外ドラマの中で『モダンファミリー』がいかにずば抜けてるかみたいな話はできません。

海外ドラマのコメディと聞いて思い浮かべるのは『フルハウス』とか『フレンズ』とか、誰でも知ってるヤツくらい。

じゃあなんでこんな記事を書こうと思ったかなんだけど、海外ドラマのコメディと言えばやっぱ代表的なのは『フレンズ』なんだろうなという認識がぼやっとある僕が『モダンファミリー』を見て、コメディのスタイルも変化してるんだなあと思ったことがきっかけです。

伝説的な人気を誇るコメディドラマである『フレンズ』が90年代の代表作だとすれば、『モダンファミリー』は10年代の代表作になり得るんじゃないか、と乏しい知識でではありますが、確かに思ったのです。

笑わせるユーモアと笑われるユーモア

モダンファミリーの笑われるユーモア

『フレンズ』と『モダンファミリー』の何が一番違うか。

『フレンズ』が「笑わせるユーモア」だとすれば、『モダンファミリー』は「笑われるユーモア」であるという違いがあると思います。

なぜって、『モダンファミリー』に出てくる人々は誰も、笑われたいなんて思っていないからです。

それどころか、人並みのプライドがあるから笑いものになるのは嫌だし恥ずかしいし、メンツがつぶれる事態は恐ろしいと思ってる。普通ですよね。

でも若干感情に忠実すぎるところはあって、バカにされたりするとめちゃくちゃ怒ったり取り乱したり落ち込んだりする。

ごく人間的な欲望があるから、ときにパートナーや家族を出し抜いたり、嘘をついたり、誤魔化したりする。

それを面白いと思ってやってる訳じゃなくて、マジでやってます。マジで保身のために必死になって、マジでまともだと思われたくて、尊敬されたくてみんな頑張るんです。

でもそれがうまくいかず、どこか滑稽だから面白くて笑える。誰も笑わせるつもりなんてないんだけど、ついそういう人間のダメさというか不器用さを笑っちゃう。

人間のダメさの全部が3家族を通して表現されつくしており、どいつもこいつも(子どもたちを含めて)ろくでもないんだけど、それでも最後にはちゃんと家族としてまとまっている姿が、見てて暖かくなる。

フレンズの笑わせるユーモア

一方、『フレンズ』はどこか面白おかしく見せようという気持ちがあったように思う。登場人物が、自分は今面白いことをやってるのだということを知りながら、サービスとしてユーモアを発揮してるところがあるような。

「ここ笑うとこ」みたいなのがしっかりあって、もちろん登場人物はそれぞれ大真面目にやってるんだけど、それも「ジョークは自分で笑っちゃダメ」ってセオリーを忠実に守っているように見える。

プロのコメディアンが合わさって、フレンズっていう日常劇が繰り広げられている感じ。

もちろん面白いし笑えるんだけど、それを狙ってやってるのがフレンズなんじゃないか。

いやどちらも作り物だから当然「狙ってやってる」んだけど、設定の違いみたいなことね。

この違いは、例えば『フレンズ』は観客席の誘い笑いみたいなのが入るけど、『モダンファミリー』には一切入らないという点からも伺うことができます。撮影手法の違いもあるだろうけど、それなりに意図はあるでしょう。

『フレンズ』は「みんなで笑いましょう」という設定だったけど、『モダンファミリー』はあくまで「おいみんな笑うなよ失礼だろ。…ぷぷ」みたいな設定。

笑いものにできるラインのセンス

笑わせるユーモアと、笑われるユーモアだったら、前者の方が高尚に見えるかもしれません。

コメディにしろお笑いにしろ、「笑われてるだけ」という評価は必ずしも褒め言葉ではありません。

実際、人を笑いものにするってけっこう嫌な趣味ですよね。

ある一線を越えると、人の振りを見て笑うのは本当に失礼だし、自分の底の浅さとか下品さを晒すことにもなりかねない。

夢を追う人を馬鹿にしたり、失敗をあげつらったり、容姿を笑いのネタにしたり、日常で嫌な気分になる笑いというのはいくらも溢れているし、多分誰もが「あれは笑うことではなかったな」と反省してることの一つや二つはあるでしょう。

『モダンファミリー』は、その笑って良いことと笑っちゃいけないことの線引きのセンスが素晴らしいのです。

なぜモダンファミリーは面白いのか

もっと小さいことで怒ったり、張りきっちゃったり、悩んだりしても良いかもしれない、とモダンファミリーを見ていると思います。

中には大人げなさを嫌うあまり、感情的になることや客観性を失うことを恐れ過ぎている人もいるのではないでしょうか。

「あんな小さいことでムキになって」と軽蔑されるのが嫌でこだわりもそうそう伝えられず、「おだてられて張り切ってる」と思われるのが恥ずかしくて何でもそこそこの力でこなすようになる。要領ばかり良くなって、スマートになる代わりに、惨めさや必死さと言った人生のスパイスを犠牲にしてしまう。

仕事とか、体の良いご趣味とか、人間臭さが認められる領域でだけ感情を露わにして、こだわりすぎるこだわりもアピールして、不器用に生きてるフリをする器用な大人がたくさんいると僕は思う。それがなんか社会を微妙に退屈にしていると思う。

モダンファミリーはなぜ面白いのか。

ユーモアの種類で言えば「笑われる」ものではあるけれど、基本的にあるあるです。

僕らの「ちゃんとしなくちゃ」っていう強迫観念を解きほぐしてくれる、リラックスできる笑いがあります。

笑える海外ドラマ/モダンファミリーはなぜ面白いのか(完)

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