前回は嵐のライブに行って感じたことを記事に書きましたが、今回はその流れで、嵐のアーティスト活動を参考にした創作論を書こうと思います。
※この記事と前回の記事は2015年度のライブに行った際に書いたものです。また、ライブの内容に触れるものではありません。
あ、『Are You Happy?』も行って来ました!本文中にペンライトの画像を入れてあるのですが、せっかくなのでそのうち差し替えようと思っているのですがなかなか面倒くさいと思っているところです。
さて本文です。
嵐はよくバランスが良いとか、どの一人が欠けてもダメと言われるグループだと思いますが、そのバランスの良さは5人のカラーと役割が、表現者/アーティストとして優れた配分になっているからなのではないでしょうか。
僕はそう思っているので、何か考えたり、何か書こうとするとき、特に行き詰ったとき、役割としてのカラーを頭の中で切り替えるという方法をよく使います。
なかなかうまくいかないから練習中だけど、発想の切り替えをカラーの切り替えっていうイメージと連結させるとけっこう発想に火が着いたりするのでおすすめ。
って言っててもよく分かんないだろうから、具体的にそのカラーと役割ってのを書いて行きたいと思います。
Contents
青:大野智 根っからの芸術家
大野さんのイメージカラーである青の頭と役割です。
冷静で物静かなイメージながら、その行動や表現には全てどうしようもなく内なる芸術家としての個性やセンスが出てしまいます。
発想は誰にでも理解できるものであるとは限らず、しばしば驚かれ、予想外のものを生み出す力がある。
発想や表現そのものに説得力があるので、多くのサポートは必要とせず、突飛でありながら安心して見ていられる安定感がある。
一人の世界を大事にして、人のことはあえて考える必要のない根っからの芸術家。
黄:二宮和也 器用な表現者
二宮さんのイメージカラーである黄色の頭と役割です。
青が人々の予想を良い意味で裏切り、驚きを与える役割を負っているとすれば、黄色は人々の期待に完璧に応える役割を負っています。
人が求めているものや形に敏感であり、自分を消す、個性を持たない、主張しないという表現者に必須の能力を持っている。
求められれば完璧に応えるけれど、求められないときは徹底的に手を抜く器用さがあり、いつも一枚上手。
人の期待に応えられてしまうため損な役回りにポジショニングしてしまうことも多いですが、そこに心地よい疲れを感じることのできる器用な表現者。
緑:相葉雅紀 勢いのある体現者
相葉さんのイメージカラーである緑の頭と役割です。
表情や動きが目立つ体を使う表現者であり、青と黄色を混ぜて割ったような能力を持ちます。
人に頼られれば断れないけれど、器用さでは黄色に敵わないので、手探りながらやってみる。
独自の発想や癖がある青色の要素も持っているので、その行動パターン、安定した行動力にこそ絶対の信頼があります。
損な役回りも多いこと、あいつは大丈夫だろうって放って置かれがちなことも黄色と青を足して割ったような役回りであり、それでもなんとかできちゃう勢いのある体現者。
赤:櫻井翔 切れ者の調整役
櫻井さんのイメージカラーである赤の頭と役割です。
バランス、アクセント、ジョイント、アシストを任される立場であり、青のフォロー、黄色への役割の分配、緑の暴走抑止などの役回りとなります。
物事が一色に染まる前に転調する部分を作り、注意を引き、場を整え、多少の無理も押し通す論理力がある。
黄色とは色味が近いこともあって、何となく役割が似ている部分もありますが、天然の黄色よりは計算的で、自分から役割を負って前に出る責任感のある、切れ者の調整役。
紫:松本潤 情熱的な設計者
松本潤さんのイメージカラーである紫の頭と役割です。
青と赤を足した色である紫は、自己主張の意思と、それが他人にどう見られているのかという表現における責任感を担う、冷静と情熱を併せ持った役割です。
青が作品の一つ一つを作る能力に優れているとすれば、紫はその作品を展示する美術館をデザインし、作品見せ方や人の辿る導線を計算する、ダイナミックな視点を持っています。
赤が物事をスムーズに進めるための調整だとすれば、紫は表現したいものの魅力を100%発揮するための調整をする、どちらかと言えば自分主体の、情熱的な設計者。
5つのカラーを頭に飼えば、創造の幅が広がるだろう
五人の行動や仕事を観察するに、このような役割分担と個性があるのではないかと思いました。
見事に個性的でそれぞれが魅力的であるけれど、表現をする上では5人揃うとお互いに被り補い合う要素もあって、恐ろしいまでのバランスを生み出します。
青と黄の要素を持つ緑とか、赤と青の要素を持つ紫とか色のかぶりと役割のかぶりが一致してるのも面白い。
あと色の組み合わせによって能力というか、印象が若干変わるのも面白い。赤と緑のクリスマスカラーは人をうきうきさせるとか、黄色と青の組み合わせはビビットでスタイリッシュな気配があるとか。
僕の匙加減一つのこじつけだと思われるかもしれませんが、実際の嵐メンバーの相性と一致する部分もあるのではないかと推測します。
この分析の目的は、しかし五人の個性と役割を確認するためではなく、あくまで自分の創作を魅力的なものとするためのものです。
自分の世界を持つこと、人の期待に応えること、とにかく手とか体を動かすこと、混乱しないための論理を拵えること、主張をするために俯瞰的な視点で考えること。
創作活動にはこのどれもが少なからず必要なのではないでしょうか。
この能力を、まるでペンライトのスイッチを切り替えるように頭の中で切り替える。カラーと一緒に能力→目的をイメージすることで、頭がそのように働く助けになります。
この五色の能力バランスが優れているのは、嵐が体現していると思う。
これを一人でこなすのは難しいかもしれないけど、例えば文章を書くとき、ちょっとイマイチだなと思ったら、ちょっと紫色の頭で考えてみようとか、イマイチ伝わってる気がしないから黄色の要素が足りないんじゃないかとかって考えると良い発見があったりします。
逆にあえてこれは青色バリバリで行こうとか、なーんも考えつかないからとにかく緑色になろうとか、って使い方もできる。赤く赤くきっちり書くこともできる。あ文章ならね。
5つのカラーを頭の中で飼うのです。
一人で考えるんじゃなくて多重人格的に考えることで、創造の幅は広がり、バランスが良くなるに違いないと僕は考えます。
「嵐」のメンバ―カラーと役割が、完璧な「表現」のバランスを生み出している。(完)
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