好きな作品と雑談ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』コンプレックス ウラジーミル・ナボコフ著『ロリータ』。 「ロリータコンプレックス」という語はこの小説から来ていると言われていますよね。 『ロリータ』における語り手であるハンバート・ハンバートが愛する少女「ドロレス・ヘイズ」の愛称が「ロリータ」。 よっ... 2018.10.09好きな作品と雑談
好きな作品と雑談夏目漱石『こころ』「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」の意味が分かるような日 「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」ってことば、何で知ったんだっけ。 いや、ほんとははっきり覚えている。 夏目漱石の『こころ』。 このセリフの意味ひとつとっても、『こころ』は難しかったけど、読み終えると何かが分かった気がした。 『こころ』... 2018.08.31好きな作品と雑談
好きな作品と雑談谷崎潤一郎『春琴抄』/春琴と佐助の関係を考察する話 日本の文学作品ってだけで毛嫌いしている人もいると思う。硬いイメージ、退屈なイメージ、辛気臭くて古臭いイメージ。もしくは難しいイメージ。 そのイメージを塗り替えたのが谷崎潤一郎でした。 『春琴抄』を読んで面白くてびっくりした。 可愛い、... 2018.08.16好きな作品と雑談
好きな作品と雑談【宮沢賢治】構造読みで『オツベルと象』を読み直す 再読ルール という記事をこないだ書いたのだけど、これは完全に僕が僕のために定めたルールで、なおかつ読む上のルールでなく、書く上でのルールでした。 「妻に二度読まれた小説は成功とする」という愚にもつかないもので、僕にとっては大事だけど、こ... 2017.10.27好きな作品と雑談
好きな作品と雑談宮部みゆきが苦手だった 宮部みゆきの小説が苦手でした。 余計な感傷を排した精緻な情景描写、嘘くさくもなければ無駄でもない会話、キャラクタナイズされすぎない人物。 平坦な歩調で語られる物語に、天気が変わるように不意に、それでいて自然に訪れる事件。不意に雨が降れば... 2017.10.04好きな作品と雑談
ブログについて人に見られる必要/ためらわず、書いたものを公開できますように 人に見られる必要がある。 理屈や意味はすっぽり置いといて、とにかく「人に見られる必要」があると感じることが定期的にある。 例えばこのブログや、書いてる短編小説なんかは、見られなければしょうがない。 でも僕は、本来人に見られたくない人で... 2017.08.21ブログについて好きな作品と雑談
好きな作品と雑談劇団四季の『ライオンキング』で感動して、人為は美しいと思った話。 刻一刻と移り変わる空の色を眺めながら、こんなことを考えた。 世の中は自動的に動いている。 青空が夕焼けのオレンジ色に変わって、紫色の帯が生まれ、そして濃紺の夜がやってきます。 夜になれば月の黄色が濃くなりながら天穹の輪郭に沿って昇って... 2017.07.24好きな作品と雑談自分で考える創作論
好きな作品と雑談「ホ・オポノポノ」が「悪夢を見たい!」を叶えてくれた 「ホ・オポノポノ」をご存知でしょうか。 なんでも、ネイティブハワイアンに伝わる問題解決の方法だと言います。 随分前に友人に聞いた話なのでうろ覚えなのですが、この「ホ・オポノポノ」の根底にある考え方は、今自分が直面しているもの、起こっているこ... 2017.07.14好きな作品と雑談
コミュニティ・メカニズム【ラーメンズ】舞台『tower』の芸術コントと不器用なコミュニケーションについて 公式のyoutubeチャンネルでラーメンズのコントを見られるようになってからというもの、作業用BGM的にコントを流してたりするのですが、中でも『tower』という講演で行われているコントって「コミュニケーションの話」だよなあと思ったので、実... 2017.06.23コミュニティ・メカニズム好きな作品と雑談
好きな作品と雑談【レゾンデートル】自己完結する存在価値のはなし。 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』っていう作品、特にタイトルがすごく好きで映画も見たし小説も持ってるんだけど、その中に「昆虫学は僕のレゾンデートルの一つだから…」とか書いてある一節があって、なんだそれって思う。 フランス語の表現... 2017.06.07好きな作品と雑談