動画撮影でアングルに迷う/アングル(視線)に名前を付けとくと便利

自分で考える創作論

動画撮影をしていると、どういったアングルで撮れば良いのかなーと悩むことがあります。

ありますっていうか、ほとんど毎カット悩んでしまい、大変な時間がかかるものです。

これは要領が悪いな、もっと決断が楽にできないかなと考えた結果、アングル(視線)に名前を付けることにしました。アングルの意味を固定しておいて、このカットはこういう風に見せたいからこのアングルを使うぞ、ということを予め決めておくという感じ。

印象として、室内や手元など身近なものを撮影する人が増えてきていると思うので、僕と同じく動画撮影をするは良いけどアングルに悩むな、という方はご自分なりにアングル(視線)を与えると迷うことが少なくなるのではないかと思います。

ちょっとまだ意味不明だと思うので、実例を踏まえながらご説明します。

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【北欧、暮らしの道具店】さんを参考にしました

実例は自分の映像でするべきとは思いますが、アングルの豊富さとアングルの意図という点で見返すとあまりに未熟だったので、いろいろなアングルが効果的に使われており、実際に昨夜研究に使わせていただいた動画を貼らせていただきます。

【北欧、暮らしの道具店】というチャンネルです。

※あくまで僕が勝手に考えたアングルに関する考察であり、専門的に正しいわけでも、実際に動画作者がそういう意図を込めたのかも不明です。よって納得していただけるところだけ参考にしていただければと思います。

子どもの視線アングル「低いところから覗く好奇心の視線」

「好奇心の視線」だと思ったアングルがあります。

子どもがお母さんやお父さんのやっていることを覗くような、低い視点からの視線です。

以下のカットをご覧ください↓↓

ネギを切るシーンですが、まるで子供が横から覗いているような視線だと思いませんか。

何してるんだろう?よくわからないけど、なんかいつまでも記憶に残りそうだな、と思うような視線であり、我々大人にとって懐かしいアングルでもあります。

詳細を伝える必要は感じないが、印象に残したい、記憶に残したい、と思うカットに使うと良いと思います。

好奇心を刺激するので、多少長い時間使っても良いと思います。

その代わり「動き」が必要だと感じます。

観察者の視線「真上、もしくは真横から見る、事実を確かめるためのアングル」

続いては以下のしょうがの千切りのシーンです。

ほぼ真横から撮られており、「千切り」をしている、ということが伝わりやすいアングルだと思います。

つまり、なんとなく印象に残す、興味深く眺めるというより、「説明」に近いアングルです。

どんなときに必要なアングルなのかというと、そのまんま、「説明」が必要なときや、「詳細」を見せたいとき。

印象に残すよりも記録に近い、少し感情を削いだアングルになるのではないでしょうか。

以下のコンロに火をつけるシーンも(ほかの動画でもよく見ますが)、「火をつける」という説明に重きが置かれていると予測します。単に真横が一番見やすいアングルってだけかもしれませんが。

大人の覗き見アングル「障害物を意図的に配置した息を詰める視線」

視線的には真横でも真上でもない、ましてや子供のような低い視線でもない、つまり普通の大人から見たアングルというものがありますね。

大人の視線は見慣れているので、驚きも好奇心も煽らず、説明をするには不親切、詳細を知るにも少し届かないというもどかしさがあると思います。

しかし多様されています。単純にそこから撮るしかない、特に意味付けをする必要がない、という場合に使うことが多いのではないでしょうか。

このややもすると退屈になりがちなアングルに対する工夫として、【北欧、暮らしの道具店】さんは、あえて障害物を挟むことで覗き見の雰囲気を作っているのではないかと思いました。

以下のカットでは、あえて女性の肩が手前に映りこむように撮影されています。

 

肩が映り込まないアングルでは、「ごま油をいれる」とか、「具材を鍋にいれる」といった手続き的な(とはいえ詳しく説明するほどではない)場面に限られると観察します。

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動画撮影、奥が深い

動画のアングルは奥が深いですね。

たまたま今回使用させていただいた動画ではこれまで書いてきたような意図があると思いましたが、他の方の動画を見ればまた別の意図が見えるに違いありません。

よってこのアングルはこういう意味と断定するのは難しいし危険ですが、アングルやカットの意味を考えながら実践するというのはとても大事だと思います。

何となくオシャレっぽいとか、みんなよくこう撮ってる、という風に最初は撮るものだと思いますし僕も今その段階ですが、「何を伝えたいか」、そしてそのメッセージを届けるのに相応しい手法には何があるかと観察し続けるのは重要だし、何より楽しいです。

クオリティが高い、と思うような動画にはアングルの意図を感じるし、効果的に機能していると感じます。それを言語化するってとても面白い。

さらに、アングルだけでなく音楽の効果(音楽の効果がヤバいです。動画の意図不足を音楽がマルっと解消してくれることがあります。音を消すと凡庸で退屈な動画がたくさんあります)や、明暗、ワンカットの長さなど、考察すべき点は異常に多く、動画撮影って奥が深いなと感動することしきりです。

さらに、動画撮影とは別にもしyoutubeに動画を投稿するならyoutubeの研究も必要になります。必ずしもクオリティの高い動画が人気なわけでもなく、企画やサムネイルのインパクトなどで評価されるものもあります。

面白いですねほんと。

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