幌加内のそば祭りに行くのに政和アートフェスに立ち寄らないなんてもったいないよ!

まちづくりを考える

幌加内と言えばそばであります。

幌加内と言えばそば祭りと言って過言ではない、のだから、美味しいおそばを目当てに幌加内へ向かい、騒々しくそばを啜るような休日の使い方は、この時期(9月)の道民、特に道北民にとって王道中の王道であるけれど、僕のように、「幌加内」=「そば」なんて単純な等式だけで納得している方は「政和アートフェス」を見逃す危険性があるので注意喚起しておきたい。

今年(2017年)で6回目となる政和アートフェスは、廃校となった小学校がまるまるアート作品の展示場となっていて、見る触る撮る作る買う体験がいっぺんにできる(ワークショップは要予約)。

どうせ幌加内に行ったのなら、ちょっと足を延ばして立ち寄った方が良いところだと思います。

個人的にとても気に入ったので、勝手ながら宣伝させてもらいます。

そばの花の上を飛ぶ。幌加内町のそば畑を撮影してきたよ。

↑このときにお世話になったということもありまして、超微力だけどここを盛り上げるのに少しでも微かでも役に立てば良いなと思いながら書きます。

そば祭りに行く気満々の方。

そばだけじゃ片手落ちです。おそばを食べてお腹が満足したら、ワイルドな芸術に触れて腹ごなししつつ、心を豊かにすると良いですよ。

幌加内の奥行を知ることができるはずです。

会場の入り口ではソーバーマンが出迎えてくれます。

それでは会場に入っていきましょう。

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廃校ノスタルジック

「廃校」、「ノスタルジー」、「アート」、「ハンドメイド」、「チョーク」、「錆び」、「夏の終わり」

政和アートフェスは、これらのキーワードに一つでもピンと来るのならたぶんたっぷり1時間半、いや2時間は楽しめるのではという芸術空間となっております。

撮影は自由なようなので、カメラをお持ちの方はより楽しめるはず。

反対に、そういうものは切なくなってしまって耐えられないのだという方には刺激が強すぎるかもしれない。痛々しいほどノスタルジックで、生成りの光と影に襲われる場所になっています。

↑入り口、校舎正面。

↑校舎に入る前からこんな作品が。頭にトンボ止まってるところ。

↑プールだ。廃プールだ。

廃校の風情だけでも僕なんかは十分そわそわする時間を過ごせるのだけど、子どもの代わりに校舎にはびこったみたいな可愛く妖しい芸術作品が、壁、廊下、教室、体育館にわんさかおられて活き活きしているのを見ると、廃校舎も誂えたように見える。

↑わかるよ。このビニールテープでベース作る感じ。みんなやるんだな。

廃校ってもうそれだけでツボだなあ。

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政和アートフェスを楽しむ3つの視点

ここを訪れたときに楽しむ視点はおよそ三つあると思います。

①作品一つひとつの存在感を楽しむ

②校舎や周辺景色と作品との調和を楽しむ

③コミュニティの場として見る

この中で、このブログでは主に①の作品一つひとつの存在感について、僕の好みでご紹介しようと思います。下手な写真で作品に申し訳ないけれど、フォトジェニックな光景の一部をご紹介したい。

ただ、作品として細部が面白いと思うから割と接写気味に写真をたくさん撮ったのだけど、引いて見たときの面白さみたいのもあって、うんうんここは美術館だなあと思うわけです。これが②の「校舎や周辺景色と作品との調和」ってやつですね。

③「コミュニティとしての場」の話になると長くなるので完全に割愛。今日、イベント発案者である吉成洋子さんとお話しさせてもらったんだけど、ただ「アート」、ただ「廃校利用」じゃやっぱり足りなくて、人間の関わりの場として機能しなければこういうイベントは成り立たないんだなあとしみじみ思いました。形だけ真似してできるものではないですよね。

吉成洋子さんのブログ「千の花々
↑活き活きした人、場所の写真がたくさん載っています。

そういう全体的な雰囲気とか、コミュニティとしての場と言ってる意味ついては、ぜひご自分の目で確かめてほしい。

政和アートフェスの雰囲気がうまいこと伝わる写真

では、見に行ける人にも行けない人にもちょうど良くうまいこと雰囲気が伝わるような写真を何枚かピックアップしてみます。

↑玄関入ってすぐ。鉄の牛の頭部、針金のシルエット、そして靴。僕はこれけっこう怖いと感じる。左側の小テーブルも注目です。かわいい。

↑フリーマーケットスペースの教室にあった鉄の作品。鉄ってこんな細かいことできるんだ。

↑作品ではないと思うけど、古い箱いいですね。これに可愛いアクセサリーが並んでいました。そう、作品の周辺のテーブルとか、教室の装飾にも注目してほしい。

↑あんまりフリーマーケットのハンドメイド作品を無暗に上げるのは個人の宣伝みたいになっちゃうし控えようと思ったのだけど、猫には弱い。あと作品の性質上僕映っちゃってるけどあしからず。

↑階段廊下に花のように置いてある鉄作品。

↑伸びてる動いてる回ってる音がするような鉄の作品。鉄の言語がありそう。生態系を感じる。

↑学校っぽさを挟みつつ

↑教室はアトリエである。この文字も鉄。すごい。

↑気になるステンドグラス作品。ここ、まさに引いて見てほしい場所です。一つひとつがキレイだけど、それがずらっと並んでいると幻想的な迫力があります。できれば夜に見たいものだ。

↑うん。こういうとこ、キュンと来るぜ。

↑あとこれ。ガラスで石をつつんでみてる以外のなにものでもない作品。ガラスで石がつつんである。

↑そして不意に訪れる「人」。少女の像が精巧でエロティックさが醸しでてる。

↑このドレスもびっくりです。学校にウエディングドレス。ディペイズマンが活きる。

↑チョークアート。普通にすごい(語彙力)。黒板いっぱいに絶滅危惧種をテーマに書かれた絵です。ぜひ全体図を見て欲しい作品。

↑CDジャケットとかになりそうな絵。良いですね。

↑体育館へ続く廊下に貼ってある感想カード。

これがスクラップしてある分厚いアルバムも、(多分)3回目くらいからあって、愛され度が窺えます。

政和アートフェス、今年は今週末(2017年9月3日)で最後!

切なさが切なさで終わらない、退廃が退廃で終わらない。

政和アートフェスのような学校の使い方は今や王道となりつつある方法かもしれないけれど、こんなに活かせている例はまだ少数なのではないかと思います。

校舎のスペースを埋め尽くすほどの作品があるところもすごいのだけど、そのバラエティもまたすごい。

ちょっと写真載せすぎじゃない?って思った方もいるかもしれないけど、本当はまだまだあります。

しかもここでお見せしたのはほとんど作品に寄って撮った写真(意識的に背景を省いてる)だけど、さっきも言った通り、全体としての作品という視点で見るとまた別の風情があるので、ここで載せた分はほんとうに一部分。

また、アートとか手作りのモノにはあまり興味がないよという方も、場づくりやコミュニティ作りに携わっている方、廃校や空き家の活用を考えている方には「活きたスペース」の例として参考になる場所だと思う。

そばも良いけどアートも良いぞ、ということで、この週末そば祭りに足を運ぶ方はぜひ、政和アートフェスにも立ち寄ってみてほしい。

政和アートフェス、今年(2017年)は9月3日まで。

記事を書くのが遅かった。

今年は無理だーという方はぜひ来年、ゆっくり足を運んでみてほしい。

 

幌加内のそば祭りに行くのに政和アートフェスに立ち寄らないなんてもったいないよ!(完)

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