小林賢太郎の作品でよく出てくる「向いててぇ」というセリフが好きな話

好きな作品と雑談

ラーメンズのファンで昔からよくコントやお芝居などを観ている。

ほとんどの作品を見ているので、あ、このセリフあのコントでも言ってたな、みたいなものも出てくる。

その一つが「向いててぇ」というセリフ。

よく出てくるとタイトルでは書いてしまったけれど、思い出せるのは二つだけ。

『Sweet7』というケーキ屋さんを舞台にしたお芝居と、maruという小林賢太郎ソロコントの中の『丸の人』という作品。

『Sweet7』では手先は器用でなんでも作れるけれどケーキだけは作れないパティシエに粉する片桐仁さんが。

『丸の人』では売れない芸術家に粉する小林賢太郎さんが「向いててぇ」というセリフを発します。

このセリフすごく好きなんですよね。

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向いててぇが分かる

「向いててぇ」ってセリフをはじめて聞いたとき、なんだかやたら共感して笑ってしまいました。

当時中学か高校かくらいだったけれど、向いててぇ場面ってその時点でたくさんありました。

向いてさえいればあとは自分で努力して、自分で向上するから、せめて向いててぇ。まず向いててぇ。

向いてるっていうお墨付きがもらえさえすれば、多少失敗しても挫折しても間違っても、向いてるから大丈夫、これも乗り越えられる壁だって思える。

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片思いの美学

例えば僕は小説を書くけれど、ただ書く、ということすらできないことがあります。

向いてないのかなあ、才能ないのかなあ、センスないのかなあ、って思って不安になってしまう。

向いてる人はそもそもこんな不安に駆られないんじゃないか。好きで好きでやらなきゃ落ち着かなくて、今日一文字も書かなかったなんてことはないんじゃないか、それに比べて俺は、って思って落ち込む。

「こういうの向いてないっていんだよ」って内なる誰かに言われたりして、「向いててぇ」って思う。

でも、「向いててぇ」って思ったらなんか『Sweet7』の片桐さんとか、『丸の人』の小林賢太郎さんを思い出す。

どちらも魅力的なキャラクター。

片思いの美学、みたいなものがある。向いててぇには。

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