前回は「食い込む」と「挟まる」の違いってなんだろう、みたいなことを考えた。
これはちょっと難しかったんだけど、今回は簡単。
「倒れる」と「落ちる」の違い。
倒れるに高さはない。落ちるには高さがある。それだけで良いんじゃないだろうか。
うちの子は、例えばテーブルの上に置いてある水筒が倒れたときも「おちたー」って言う。
「たおれた、だよ」「たおれた?」「たおれた。あと今のはたおした、でしょ?」
一応説明した。
「高いところから低いところにいくのが落ちる、ね」
これも何回も説明しなきゃ分からないよね。倒れると倒すに違いもね。
あ、でも、サムネにあるように石が積んであるようなものが倒れたときは少し微妙になるかも。倒れるが自然だと思うけど、上に積んである石は落ちる状態なわけだし、高低の有無だけで考えると何かおかしくなるかも。まあそれはいいや今。
2歳児の言語習得を眺めていると面白いしかわいいんよ
言語って難しいですよね。2歳児はまだ向こうから説明を求めて来ないから良いです。食い込むと挟まるの違いって何?倒れると落ちるの違いってなに?そんなこと言ってこない。ここでこうして書いてるのは僕の趣味。
そうか「倒れる」と「倒す」の違いもあるのか、とか、言葉を教えながら気づく。そんなのもう考えなくても僕ら大人は使い分けができるけど、説明するのは難しい。言語に対して無垢なヒトはそういうのを理屈抜きに覚えていくんだなあ、と思うと、言語を習得する姿を目の当たりにできて本当に面白い。
いつの間にか文法をマスターしてるのは感動です。
切実なことは覚えるの早い。
「歯磨こう?」って誘うと「はみがき、ない!」って言う。
「お風呂入る?」って聞くと「おふろ、ない!」って言う。
それがいつの日か急に「は、みがかない!」「おふろはいらない!」ってちゃんと言うようになった。
動詞の活用ができるようになったの?ってちょっと感動したけど歯は磨け。お風呂にも入るの。
もう磨く?とか入る?とかじゃなくて最近は磨くよ、入るよ、って言うことが多い。それでも磨かない!入らない!って言うんだけど。
かわいいなあ。でもなんでそんなに歯磨き嫌なんだろうな。お風呂も。
面倒くさいのは分かるけどさ、面倒くさいのはこっちなんよ。一回抵抗されるのもセットだから両親はお風呂の時間が本当に面倒くさいよ。
コメント