10月に行った長崎旅を記録中です。
この記事は二つ目。
旅にはなんと言うかスタンプラリー型とテリトリーを広げる型がありますよね。
誰かと観光目的で、あのお店とあの美術館とあの撮影スポットに行こうって決めて、順番に潰していく場合もあるし、拠点を中心に馴染みの空気を作っていって、ちょっとずつ自分の行動範囲を広げていく場合もある。
長崎市内は基本的に徒歩で移動したのですが、この場合、目的はテリトリーを広げることだったなと思います。
歩いて旅すると猫とのエンカウント率が上がるよ
歩くって何かとメリットが多いんですよね。
運動になる。
景色がゆっくり見られる。
きまぐれでルートを替えられる。
ちょっと気になる路地があればぷらっと入ってみれる。
そして猫に会える。
わざわざ向こうから近寄って来て話しかけてくれた猫。
こいつさては誰かに食べ物もらってるな、と思わせる手練れ感でした。
サービス精神が強めで、頼んだら道案内してくれそうだった。
てかついて来い的なニュアンスのにゃーだった。
こいつの他にも長崎ではやたら猫が歩いてました。
皆さん警戒心強くてあんま近寄れなかったです。
最初のヤツがいかに餌付けされてたかが分かりますね。
おばあちゃんと猫の交流はほほえましい光景です。
混ざりたい、でも僕が近寄ったらあのにゃんだフルゾーンが侵されてしまう。
おばあちゃんの舌打ちを食らうこと必至。
歯嚙みしながら遠目に写真撮りました。
自分のテリトリーを広げる歩き方
僕は基本的にあまり旅を好まない(色んなとこ行きたいってあんま思わない)んだけど、家で猫を飼っているというのも、僕が外にあまり出たくならない理由の一つです。
猫に会うたびに我が家の飼い猫であるモモさんを思い出して、長崎と北海道の距離を思い、心細くなりました(モモさんの一番チャーミングなところは鼻のピンク色の濃さでそのときの元気度が分かるところだ)。
特に一人旅だとどうしても寂しいためか、あまり遠くにいる感覚を持ちたくないという意識が働くように思う。
遠くの見慣れない土地にいるというソワソワ感を、早く慣れた場所にして落ち着きたいという欲求が、一人だと特に強くなる。
例えば僕は意識的に同じコンビニを使うようにします。生活の範囲に「いつものコンビニ」ができるだけで、少しその土地に馴染めた感覚になれる。レジの定員さんもできるだけ同じ人を選びます。僕の町コンビニないけど。
あと宿には細かく帰るっていうのも意識的にやります。
帰る回数を増やすことでやっぱり馴染んだ感覚が得られる。部屋のカギを開け慣れるに従って、自分のテリトリーが定まっていく気がする。
僕が泊まったゲストハウスはなんかやたら急な坂を上った先にあって、正直何度もそこを通るのはしんどかったのですが、そんなしんどい坂をできるだけたくさん登る。
目的地についたら一旦帰宅して、また別の目的地に行く。
駅の近くだったから携帯の充電するためにとか着替えのためにとかの理由で自然に寄ることになったという要素が強いけど、意識的に「帰宅」という行動をしたという感じがあります。
モモさんと旅ができたら
長崎を歩きながら、僕が犬より猫と馬が合う理由が分かる気がしました(動物多いな)。
僕の一人旅はマーキングの連続で、テリトリーを広げる作業だった。
好奇心も冒険心もあるけど、少しずつ確認しながらじゃないと落ち着かない。落ち着かないという状況が心細い。だから早く自分のものにしたいという気持ちが強い。
モモさんは他の猫の例にもれず、何度も同じ手すりに頭を擦り付けます。
モモさんは見慣れない食べ物をあまり好みません。
寝床は自分の体にフィットする狭いところがお気に入りです。
うんうん、分かるよそれ。
多少時間の無駄ではあるけど、僕は同じ道をわざわざ通って、何度も確認します。
長崎らしいものはちゃんぽんしか食べませんでした。旅行先なのにどこでも買えるコンビニのサンドイッチとチョコモナカジャンボを夕食にした日もありました。
ゲストハウスのベッドルームはちょうど僕がぴったり収まる空間で素敵でした。
モモさんと旅ができたらな、きっと楽しいだろうなと、長崎を歩く猫を見て思ったのでした。
テリトリーを広げる旅/猫と仲良く【長崎行ってきたよ②】(完)
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