「……るしゃぃ」
「なあに?」
「うるさーい!!」
って会話を子どもとした。
確かにちょっと小うるさいことを言ったかもしれない。
なんて言ったか忘れたけど、多分、「ごはんをちゃんと全部食べた人がおやつ食べて良いんだよ」みたいな、しごく真っ当なことを言ったと思う。
そしたらうるさいって言われた。
騒音によってうるさいときも僕たちは「うるさい」って言うし、図星をつかれたり、都合の悪いことを言われたときにも「うるさい」って言う。
特に意識していなかったけれど、都合の悪いことを言われて不愉快なとき、何か言われて煩わしい気持ちになったときに使う「うるさい」をいつの間にかマスターしていたことに少し感動した。
それにしても、一体いつこんなこと覚えるんだろうって考えたんだけど、そんなの、僕ら親が使っているから以外にない。
もちろん他の大人も使ってるんだろうけど、両親の言葉に触れる機会が一番多いのだから、当然のようにこれは僕ら親から覚えたものだ。
というか心当たりがすごくある。
何かお説教というか、そういうことをしたとき、それはもう1歳とか2歳になったばっかりの時点でもう「不愉快な顔」をするもので、その顔を見ているとつい「うるしゃ……って顔してるね」とか言って、妻と笑ったりした。
その後もそんな機会はことあるごとにあったし、飼ってる猫にも同じことを、アテレコみたいなことをしてしまう。
にゃーにゃー欲求鳴きがうるさいとき、「さっきおやつ食べたでしょー」って返事をした後、依然「にゃー、にゃー」言う顔を見て「うるさいにゃー、チュールにゃー」とか言って猫を介した会話をしてしまう。
そういうのも見てんだろうな。
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