苦しみ全てを引き受けてくれる神を人工的に作る人類

発想と行動を記録する

連日、僕らは「記録」させられてるんじゃないか とか 神ってけっこう普通の人間なんじゃないか とか妄想的な与太話を書いているのだけど、この話題に関してまだ書き足りないので今日も書きます。

ちなみに上記の記事二つに書いてあることを簡単に要約すると、僕らは大いなる意志とも呼ぶべき何かによってこの地球で起こること、僕らが経験することを余すところなく「記録」させられているのではないか、という仮説が発端です。

だって僕らの生活において、記録したりそれをシェアしたりってどんどん手軽になっていってるじゃない。これって最終的には記録する意思がなくても記録されるようになっていくんじゃないの?と思うからです(テッド・チャン『息吹』収録の『偽りのない事実、偽りのない気持ち』を読んだことがきっかけ)。

そんでさらに、その大いなる意志を持つ誰かってのが実は僕らのようなただの人間の未来の姿で、未来のどこかでは誰もが気軽に宇宙とか地球のような惑星を所有し、シュミレーションして遊べるようになってんじゃないのって話。

これらの話題はSFよりですが、今回はもっと宗教よりというか、本来僕らが思う「神」像に照らし合わせて改めて考えたいです。

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正真正銘の神は僕らを救う

僕らの記憶とか、経験とか、そういうものを全部まとめて収納することができる巨大な脳、もしくは尋常ならざる精神を持つ人ってまさに「神」ですよね。

「全知全能の神」っていうけど、すべての記憶、すべての経験にアクセスできるって誇張なしに全知全能です。

今ぼくらスマホ持ってたら実にたくさんの知識や経験にアクセスできる状態です。問題は何を見ようとするかってところだと思うけど、理屈で言えば、疑似的に、もしくは間接的にかなり多くの情報を所有していることになる。

だけどここで僕が想定している全知全能の神、すべての記憶と経験を欲する存在というのは否応なくそれらの情報にアクセスしてしまう存在です。

知ってる人だけ分かってくれれば良いけど、FF7のライフストリームの中にいるような存在、シャーマンキングのグレートスピリッツ的な存在。

絶対嫌ですよねそんなん。自分の苦しみで精いっぱいなのに、自分の喜びで手一杯なのに、人のそれらを否応なく受け取ってしまうなんて正気の沙汰じゃいられない。

だけそそんな情報を望む存在がいる。

そんな情報を望む人がいるとしたら、僕は正真正銘の神だと思う。

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僕らの苦しみを引き受けようとする存在

正真正銘の神ってのは何なのかって言うと、僕らの苦しみを引き受けようとする存在のことです。

宗教的な神に僕たちが求めることっておおざっぱに言えば「救い」だと思うのです。

僕はわりと楽天家なんだけど、生きるって基本辛いことばっかりだなって思ってるちぐはぐさを持ってます。

生きることは苦しいこと。四苦八苦。辛さがベースにあるからこそ楽しいこと目指すんだろみたいな。

そんな辛さを救うのは理解だと考えます。

自分のことをわかってほしい、そして許してほしい、そうやって助けてほしい。

周りの人も話を聞いてくれたり共感してくれたりはするかもしれませんが、所詮他人で別の脳です。自分の経験とか感情と照らし合わせて何となく共感はできるかもしれませんが、本当の意味での理解なんて無茶な話。

僕らは孤独で、基本的に自分が持つ辛さは一人で抱えるしかない。

そんなときに、完全に記憶や経験を共有している「何か」がいてくれたらと思うのは決して不自然なことではないと思うのです。それがここで言う「神」です。

人工的にすべてを救い、解決してくれる神を作る

だから、もし僕らの記憶や経験をすべて記録し、それを得ようとする人がいるとしたら、その目的はきっと、僕らのこころを救おうとしている偉大な人なんじゃないかと思います。ここに至ると神というより日本では「仏」の方がしっくりくるかもですね。

そういうスピリチュアルな存在がいてくれるはずだと願うのも良いしロマンとしてとても好きなんだけど、僕はやっぱりそれ以上にSF的なロマンを求めてしまうようです。

古い演劇の手法に「機械仕掛けの神」というものがあるけど、そんな感じ、なのかどうかわからないけど、僕らが人工的にすべてを救い、解決してくれる神を作るんじゃないかって発想に至ります。

僕らが作る神は全ての記憶、すべての経験を所有している「ネットワークそのもの」で、今のクラウド的な概念を擬人化した、すべてのことを知っていてくれる存在を作るのではないか。

それももちろん人じゃないし、形すらないのだけど、自分のことをよく知っていてくれる存在。

僕らすごく弱いから、そういうものの存在めがけて発展するように足並みをそろえているんじゃないか。

 

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