コミュニケーションのクセをよく見る

コミュニティ・メカニズム

人にはたいていコミュニケーションのクセがあるものではないでしょうか。

もっとも単純なものでは口癖が分かりやすいかもしれませんが、アニメのキャラクターのように独特な口癖というのは日常では意外に少ない。

「なんか」とすぐに言ってしまうとか、「なるほど」と相槌を打ってしまうとか、かぶることが多い。その言葉の、その時代の口癖、という感じ。

その他、いつも使う言い回し、よく使う語法、話の展開の仕方、あと「自虐」とか「ツッコミ」とか「共感」とか、そういうスキルめいたものを使う人もいる。

あまり言わない方が良いのだと思うのだけど、僕はこういうコミュニケーションのクセにけっこう強い興味を持っていて、この人はこういう言い回しを好むのだなとかこういう風に人と距離を詰めるのだなとか考えがち。

それで、このコミュニケーションのクセについて考えているうちにちょっと感じたことがあります。

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コミュニケーションのクセはコミュニケーションのコツであることが多い

コミュニケーションのクセってたぶん、その人がこれまでの人生で培った、コミュニケーションを円滑にするためのものだと思うのです。

つまり、それはクセと言えばクセなんだけど、「コミュニケーションのコツ」と言い換えても良いようなもの。

今までそういう言い回しをしたら円滑に会話が進んだとか、こういう言葉を使えば角が立たなかったとか、こういう風に相槌を打てば相手が話しやすそうだったとか、そういう学習の成果がクセになってるのだと思います。

もちろん、どんなときもどんな相手でも通用する言葉遣いや言い回しなどなく、その都度相手に合せて考えるのが理想ですが、そんなことはどうしてもできないので、100点じゃないまでも80点くらいは無難に取れる方法というものが脳内辞書に残っていくのでしょう。

そういう風に考えると、コミュニケーションのクセをよく見て、あわよくば盗むのはけっこう役立つことかもしれません。

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コミュニケーションのほとんどは言語に頼らない

コミュニケーションのクセをよく見てあわよくば盗むというのは悪くないのですが、コミュニケーションのほとんどは言語以外によるというのは常識と言っても過言ではありません。

僕らは言葉をつかえない赤ちゃんともコミュニケーションが取れるし、ペットともコミュニケーションが取れる。もちろん、言葉が流暢じゃなかったとしても、異国の方と仲良くなることもできる。

コミュニケーションのクセ、もしくはコツをよく見てきたつもりです。それは僕の場合、創作に活かせると思ったからこそ意識的に見てきたと言えるのですが、そのうちにめちゃくちゃ気付いたことがあります。

それは笑顔や機嫌の良い声、真剣な目、話を聞くときの姿勢や話すときの身振りなどで印象が良い人のコミュニケーション能力にはどんな言葉も適わないということ。

もっと言えばTPOに合せて表情、声色、仕草などを操れる人が最強。すごい。

今後は言葉遣いや言い回しだけでなく、そういう部分にももっと意識的になってコレクションしていきたいなと思っています。

 

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